
でも稼げる仕事がいいし、実際のところどうなの?
こういう疑問に応えるために記事を書きました。
この記事の内容
- 公務員とは?
- 公務員のメリット
- 公務員のデメリット
- 稼ぎたい人に公務員をオススメしない5つの理由
- 公務員を目指したい方へ
記事の信頼性
目次
公務員の業務は? どれだけ種類があるのか?
国や地方自治体に勤務し、社会の土台作りを仕事とする人を公務員と呼びます。
職種は、各省庁の職員、裁判官や自衛官、教員、消防士、警察官などさまざまです。
名前の通り、お堅い仕事と言われる業務に就く人のことを指します。
一般的な公務員の種類をピックアップしました。
- 公立の小中高学校教師
- 公立の保育士
- 幼稚園教諭
- 市役所職員
- 税務署職員
- ハローワーク職員
- 警察官
- 消防士
このように意外と身近な存在といったところです。
公務員のメリット
- クビになりにくい
- 利益ではなく社会貢献を目的とした業務に携われる
- 地方公務員なら転勤が少ない
- 地元に根ざした仕事ができる
- 年功序列なので年数と共に給料が上がっていく
- 女性が働きやすい環境(育児休暇、産前産後休業を取得できる)
このように公務員はメリットも多いです。
特にクビになりにくいと言うのが最大のメリットではないかと感じています。
今年はコロナウウィルスの影響で倒産した会社も多く、リストラに遭ったり減給された職員も多い中
公務員はコロナリスクを受けていません。
公務員の良さを実感している職員も多いのではないでしょうか。
今後、国の情勢でどうなるかは分かりませんが、
定年までコツコツ働いて老後をそれなりに楽しみたい、浮き沈みのない人生を歩みたい人には向いています。
公務員のデメリット
- 成果主義でないため頑張りが形になりにくい
- 部署異動が多くスキルが育ちにくい
- 一生懸命働いていても世間から良いイメージを持たれにくい
- 部署による業務量の差が半端ない
- 給料は安い(特に若い頃の給料は悲惨)
- 副業は法律により禁止
- 職場の中だけの付き合いとなりがちで世間とズレていく
- ストレスは溜まりやすい(うつ病や心の病で休職する職員がとても多い
もちろん、確実にデメリットも存在します。
世間のイメージが良すぎるだけに落差があるのが事実です。
中に入るとそこまで良くないこともあるし、この現実とかけ離れたイメージは是正されるべきだと願っています。
バリバリ仕事をしてガッツリ稼ぎたい人には向かない仕事だと思います。
バリバリ稼ぎたい人に公務員をオススメしない5つの理由
金持ちになって、豪華な暮らしがしたい!
このようにお金をバリバリ稼ぎたい人にとっては、公務員はオススメしません。
安定の裏返しは、給料も決まっていることです。
いい面もありますが良くない側面も多いです。
稼ぎたい人に公務員をオススメしない理由を5つピックアップしました。
- 副業が法律で禁止されている。
- 部署異動が多くスキルが育たない
- 給料は中の下、お金持ちにはなれない
- 完全年功序列
- 部署によって業務の差が開きまくり
その1 副業が法律で禁止されている
民間だと就業規則で禁止されているケースはありますが、近年の副業解禁の流れで就業規則を見直している企業も増えてきています。
公務員の副業は法律で禁止されています。
公務員の副業を禁止している法律は、国家公務員法と地方公務員法の2つです。
国家公務員法 第103条
職員は、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下営利企業という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、又は自ら営利企業を営んではならない。
国家公務員法 第104条
職員が報酬を得て、営利企業以外の事業の団体の役員、顧問若しくは評議員の職を兼ね、その他いかなる事業に従事し、若しくは事務を行うにも、内閣総理大臣及びその職員の所轄庁の長の許可を要する。
地方公務員法 第38条
職員は、任命権者の許可を受けなければ、営利を目的とする私企業を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利を目的とする私企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。
違反したら??
過去には、減給処分、訓告処分となっている事例があります。
免職は未だないようですが、民間と比べてリスクがとても高いと言えます。
自分の将来が不安なのは公務員も同じです。
職務専念義務や取り扱う個人情報の多さから、副業の種類や取り扱いは注意しなければいけません。
それでも仕事終わりにパチンコ屋や飲み屋に入り浸ることはよくて
自分のスキルアップのための副業は禁止してしまうのは勿体ないですね。
その2 部署異動が多く、スキルが身につかない
公務員は、概ね3年を目安に部署異動があります。
異動先は、関連部署もあれば全く関係のない部署にいくことも当たり前です。
3年というと仕事にようやく慣れて、効率性や自分のカラーをこれから発揮できる時期となります。
この3年を目安に異動を繰り返すと、その職場では広く浅く満遍なく知識経験が身につきますが
自分の資産価値を上げてくれるスキルは身につきません。
公務員からステップアップし、稼げる職業に就きたい人にはおすすめしません。
その3 給料は中の下、お金持ちになれない。
タイトルの通り給料は安いです。
公務員の給料は、人事院勧告でも上下しますが、基本は条例で定められた等級に基づく給料です。
一番上の人の給料を見て悲しい気持ちになったことを覚えています。
僕の初任給は手取り14万円でした。
現在もそう大きく増えたとは言えません。
実家暮らしで無理をしなければ生活はしていけるかもしれません。
でもバリバリ頑張って稼ぎたいという大志を抱く人には夢のない職場とも言えます。
その4 完全年功序列
仕事ができない・やる気のない上司の方がよっぽど高い給料をもらっている。
こんなこと普通にあります。
もちろん尊敬できる、部下思いの上司も沢山います。
そうでもない人が高い給料をもらっていることは普通にあります。
その5 部署によって業務の量が開きまくり
これも公務員あるあるです。
以前いた部署では、休日の緊急呼び出し当たり前、1ヶ月まるまる休みがなし、仕事が終わるのは日替わり、こんなことが当たり前でした。
ただ、違う部署では、残業0、休日勤務0、仕事の量は少なすぎて毎日暇なのに仕事をしない職員がいる。
こんなことは、普通に起こります。
それでも年功序列システムによりそう大きく給料に差は開きません。
そのせいなのか、病気になって休職している職員も多数います。
頑張ったから報われるわけではないことへの理解が必要です。
公務員を目指したい人へ
バリバリ稼げなくても、地元で安定した生活を送りたい、堅実な仕事が向いている。
そんな方には公務員は向いています。
公務員になるためには、公務員試験の専門学校に通うことをオススメします。
理由としては、目指す職種によりますが、一般的に公務員試験は難しいからです。
具体的には、これだけの試験を通過する必要が出てきます。
- 教養試験(数的処理、文書理解、日本史etc,,)
- 専門試験(経済学、憲法、民法、行政法、etc,)
- 長論文
- 面接対策(集団面接、集団討論、個別面接)
勿論、独学で勉強することも可能ですし、時頭がいい人なら合格できるかもしれません。
僕は、大学3回生の時、独学で勉強し、市役所、警察、消防、色々受験しましたがあと一歩で届きませんでした。
それで一年間、就職浪人をして、国家公務員、県庁、市役所2つ、受験し2つ内定を勝ち取ることができました。
公務員試験は、落ちればまた翌年0からのスタートになり、とても辛い一年間をすごすことになります。
専門学校の学費も高かったですが、周りにたくさん勉強を頑張る同士がいて、自然と自分も頑張ることができたし仲間もできました。
公務員試験におすすめの専門学校
僕自身の経験や周りの友人の実体験からおすすめの専門学校をピックアップしました。
体験に基づくので数は少ないですが、どれも実績は間違いないです。
1:LEC東京リーガルマインド
僕が通っていた専門学校です。
リーガルマインドだけあって、法律に力を入れている印象です。
僕が通っていた当時、司法書士の勉強をされている方も多数見かけました。
2:資格の学校TAC
僕の友人が通っていた専門学校です。
友人曰く、会計にとても力を入れているということでした。
友人は無事、国税庁に入庁しています。
3:資格の大原、就職の大原
CMでもおなじみですよね。
実績が高いことは間違いないと思います。
職場の同僚に聞くと、この学校で勉強した人が多数いました。
どの専門学校が特におすすめなのか?
結論を言ってしまうと、上にあげた学校ならどこでもいい、結局自分次第です。
理由は、どこを選んでも相当勉強しないといけないからです。
勿論、専門学校によって得意分野はありますが、今あげた3つはどこもレベルが高いです。
もし試験に落ちるとしたら、選んだ学校ではなく自分の頑張り不足です。
僕は、就職浪人中、国家公務員を目指していたこともあり1日10〜15時間は勉強しました。
周りも同じかそれ以上に勉強していました。
専門学校に通う意味は、こういう仲間との出会いが大きいと感じました。
最後に
公務員を目指すなら、世間のイメージで選ぶのはやめましょう。
繰り返しますが、金持ちになれません。
しっかり調べて、メリット・デメリットを理解して目指してください。
この記事が少しでも皆さんの役に立つと嬉しいです。