コーヒー豆の販売に興味がある人
自分で焙煎したコーヒー豆を販売してみたいけど、ハードルが高そう。
資金もあまりないけど、おすすめの方法があれば知りたい。
このような疑問に対して記事を書きました。
この記事の内容
- (コスパいい)コーヒー豆を販売する方法とは?
- 0からコーヒー豆を販売するまでのステップを紹介します
- 販売にあたってとっても大切なこと
この記事を書いているわたしは、コーヒーが大好きで焙煎歴も5年になります。
自分の焙煎したコーヒー豆を販売してお客様を喜ばせたい(美味しいって言われたい)
これは自分でコーヒー豆を焙煎したことがある人なら必ず抱く夢だと考えています。
でもなかなか一歩が踏み出せない理由として、売上が上がらず赤字閉店となるのが怖いことがあるのではないでしょうか?
その気持ちとっても理解できます。
なぜならわたしも同様のことで悩んできたからです。
夢はあるけど商売は当たる確証はありませんし、ハイリスクな選択は避けたいですよね。
本日はそんな一歩を踏み出したいけど不安な方に向けて、スモールスタートでコスパよくコーヒー豆を販売する方法を紹介します。
もちろん、踏むべきステップもありますので本記事でご紹介しますね。
それでは行ってみましょう。
コスパよくコーヒー豆を販売する方法とは?
結論からいいます。
コスパよくコーヒー豆を販売する方法
- ネットショップで販売すること
理由は、ネットショップは実店舗と違い固定費が格安または無料だからです。
つまり究極のスモールスタートができるからです。
ひと昔前は、ネットショップが存在せず実店舗販売しか選択肢がありませんでした。
確かに実店舗販売は今でも有効的な販売手段であることには違いありません。
しかし、実店舗販売は固定費が必要だというリスクも抱えています。
固定費の例
- 店舗家賃(購入の場合はローン返済)
- 人件費
- 店舗管理費
これら固定費は、例え売上が全くないときでも必ず発生する経費なので売上が経つ見込みがない場合、重たいです。
店舗が閉店する原因の最も大きな理由は、売上が固定費を下回り赤字続きとなることなんです。(損益分岐点を下回る)
だから最初はギャンブル的に店舗開業を行うよりも、スモールスタートでノウハウや経験を積むことでリスクは回避できます。
後述しますが、現在は初期費用なしでショップが開設できるので、例え売上がなくても固定費は最低限に抑えることができます。
この初期費用・固定費のかからないネットショップ(BASE・STORES)についてこちらで紹介しています。
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コーヒー豆を販売したい!BASEとSTORESを徹底比較!
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なによりネットショップは、週末に焙煎と発送をすることで時間を拘束されないので本業の傍ら副業としてもできてしまいますね。
繰り返しますが、コスパよくコーヒー豆を販売する方法はネットショップで販売することです。
0からコーヒー豆を販売するまでの5ステップ
スモールスタートといっても、いきなりコーヒー豆の販売ができるわけではありませんので、具体的なステップを紹介します。
大きく括って次のとおりです。
0からコーヒー豆を販売するまでの5ステップ
- お店の名前やコンセプトを考える
- 自分の商品を作る(コーヒー豆の焙煎など)
- 保健所にコーヒー製造・加工業の届出を行う
- ネットショップを開設・設定する
- SNSなどで集客を行う
ステップ1から解説していきますね。
ステップ1:お店の名前やコンセプトを考える
ステップ1とステップ2の順番で迷いましたが、コンセプトやお店の名前などはお店の根幹に関わる部分なので、最初にじっくり時間をかけて考えておくべきです
まずは自分がどのようなお店を開きたいのかはっきりさせる必要があります。
お店の名前もそうですが、コンセプト(差別化ポイント)は最初に明確にしておいた方がいいです。
理由は、ネットショップ(STORESやBASE)でコーヒーショップを検索してもらえるとわかりますが、ネットショップには数多くの競合が乱立している状態です。
お客様の心を掴むポイント(差別化ポイント)を盛り込まないと、ただネットショップを開設しただけでは誰からも見てもらえません。
コーヒーは仕入れと焙煎が一定以上に達すると味での差別化は難しいので、コーヒーに対する想いやストーリー、そのほかの差別化ポイントを最初に考えておく必要があると思います。
わたしが考えるコンセプト(差別化ポイント)を列記しておきますので参考にしてください。
- 無農薬(オーガニック)のコーヒー豆専門店
- 浅煎り専門店
- 肩書きを活かす方法(実店舗経営をしているなど)
- 高品質のコーヒー豆専門店(トップスペシャリティのみ)
- 手回し焙煎店(一つ一つ丁寧に魂を込めて焙煎している)
- 激安
- まろやか専門店
- エスプレッソ用コーヒー豆(クレマが確実に出る)
このようなコンセプトによってその後、どのような生豆を仕入れるのか、どのような味を目標とし焙煎をしていくのかなど、すべての方向性が変わってきます。
もし、ピンとこない人はネットショップなどで実際の人気ショップを閲覧し参考にしましょう。
もちろん全てのことを真似るのはNGですが人気店には人気店たる所以が必ずあります。
参考になる部分は真似て自分の中に取り込んでいくことも立派な研究だと思います。
繰り返しますが、ステップ1として自分のお店のコンセプトや名前を考えるようにしましょう。
ステップ2:自分の商品を作る
ステップ2として、自分の商品(コーヒー豆)を焙煎しましょう。
商品がないとお店も開店できません。
この商品を作るのにもステップがあります。
商品を作るステップ
- 焙煎機を用意する
- 生豆を仕入れる
- 生豆を焙煎する
- ブレンドを考案する
- 販売用容器(クラフト容器)を用意する
- お店のロゴも用意する
焙煎機を用意する
まず焙煎機を用意しましょう。
焙煎機と言っても千差万別なので、いきなり100万円以上するものを用意したりする必要はないと思います。
ぶっちゃけ、その気になれば100円均一の手網や片手鍋でも焙煎はできてしまいます。
焙煎機を選ぶポイントは次のとおりです。
- 焙煎する量
- 焙煎機のコスト
- 焙煎のタイプ(熱風式、半熱風式、直火式など)
焙煎機の種類についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
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参考に、わたしが使用している焙煎機はこちらです。
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生豆を仕入れる
生豆の仕入れもとってもとっても大切です。
なぜなら、生豆の品質と焙煎の技量である意味お店の命運が決まってしまうからです。
ステップ1でショップ開設時にはコンセプト(差別化ポイント)が大切だと説明しました。
ただし、差別化が必要となるのは、ある程度のコーヒーの品質や味があってこそのものです。
しっかり他店舗との差別化が考えられていても、不味いコーヒーを提供してはリピート購入は厳しいです。
最低でも自分が納得できる味を提供するためにも生豆の仕入れ先はしっかり検討しましょう。
生豆の仕入れについての記事はこちらで紹介しています。
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生豆を焙煎する
次に焙煎技術を確立させていきましょう。
理由は、お客様からお金をもらって商品を提供するので、絶対的に自分が納得できる商品を提供する必要があるからです。
ただし焙煎技術は経験である程度ついてきます。
要は出来損ないを作る確率は減らす必要があります。
焙煎は5つのことを意識していくと上達が早いと断言します。
- 余熱
- 水抜き
- 成分変化
- ハゼ付近での温度調節
- 煎り止め後の即時冷却
このポイントを見極めるためには、理論だけでなくある程度の数をこなして、感が働くだけの経験を積んでおくことが大切です。
でも何の目安もなく闇雲に数をこなしても沼確定なので、5つのポイントだけは必ず意識するようにしましょう。
具体的にはこちらの記事で解説しています。
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ブレンドを製作する
お店の商品としてブレンドがあることも強みにつながります。
理由は、ブレンドは唯一無二の自分のオリジナル商品となるからです。
単一の豆だけでは差別化できない場合は、個性豊かなオリジナルブレンドを開発することも差別化要因になります。
ブレンドの作り方については、こちらの記事で紹介しています。
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商品の容器を用意する
お店でコーヒー豆を購入された際、お店独自の容器(ビニール袋、クラフト容器)にコーヒー豆を入れて販売されていることをご存知でしょうか?
そう、商品も大切ながら、コーヒー豆の容器を用意することも欠かすことができません。
わたしはニコノスというサイトでクラフト容器を購入し使用しています。
お店のロゴを用意する
コーヒーの容器にシールするロゴも考えておきましょう。
もちろん、手書きで容器にお店の名前やロゴを記入して販売する方法もありますが、いちいち書くのは手間です。
シールやスタンプを作っておく方がいいのかなと個人的には思います。
わたしは、知人に頼んでイラストレーターでロゴを作ってもらいましたが、そのようなつてがなくてもココナラ等でイラストを依頼することもできます。
どうでしょうか?結構用意することがあって大変ですよね。
でも、ここまできたらお店の開店はもう一歩ですよ
ステップ3:保健所に届出を行う
ようやく自分の商品ができたのですが、まだそれだけでは販売ができません。
コーヒー豆を販売するためには事前に手続きが必要となります。
事前手続き
- 県が主催する『食品衛生責任者』の講習を受講
- 食品衛生責任者を選任し、県(保健所)に、コーヒー製造・加工業の届出
以前はこれらの手続きは不要でしたが、令和3年6月1日〜食品衛生法の改正に伴い必須手続きとなりました。
この手続きの具体的な方法についてはこちらの記事で解説しています。
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また、コーヒー豆の販売時にも最低限の情報を表示する必要がありますが、この方法についてもこちらで解説しています。
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繰り返しますが、コーヒー豆の販売には事前に保健所に手続きを行ってからにしましょう。
ステップ4:ネットショップ開設
ようやく念願のショップ開設です。
わたしがおすすめするネットショップは次のとおりです。
こちらのネットショップは、初期費用なしで自分のショップが開設できてしまいます。
つまり商品が売れない限り固定費の発生はありません。
本当にいい時代になったと思います。
ただし固定費の発生がない代わりに商品が売れた時にそれぞれ手数料が発生します。
でも店舗開業を行って毎月家賃等を支払うことに比べるとなんてことない費用です。
もちろんネットショップにもメリットもデメリットもあります。
ネットショップのメリット
- 固定費が発生しない
- 気軽に簡単に自分のネットショップが開設できてしまう
ネットショップのデメリット
- 集客は自分で行う必要あり
- 他店舗との差別化が難しい
もちろんデメリットもあります。
ネットショップの一番の課題はずばり集客です。
ネットショップは現在、乱立状態なので自分で集客を行わないとなかなかお客様が来てくれません。
その反面、ネットショップ開店はとても簡単なのです。
固定費も発生しないので、おすすめのネットショップで自分のお店を開設してみましょう。
無料で開設できるBASEとSTORESについて、こちらの記事で比較してみました。
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ステップ5:集客を行う
ネットショップを開設したら、自分でがんがん集客を行いましょう。
理由は、自動的に定期的に注文が入ることは殆どないからです。
なぜなら、ネットショップは気楽に簡単に開設できる反面、ライバル店がとっても多いからです。
数多のお店の中から選んでもらう必要がでてきます。
だから自分でお店の特徴やベネフィットを発信しお客を捕まえにいく必要があります。
集客におすすめなのはSNSの活用です。
具体的には次のSNSを全て使って集客していきましょう。
- TikTok
- Youtube
- LINE @
- ブログ
これらのSNSで集客することで、マーケティングの実践もがんがんできてしまいます。
SNSも基本は無料で集客できますので、あとは努力とPDCAを回していきましょう。
おめでとうございます。
これで晴れて自分のお店が開設できました。
まとめ(販売にあたり大切なこと)
今回の記事をまとめます。
コスパよくコーヒー豆を販売する方法
ネットショップで販売を行う
0〜コーヒー豆を販売するまでの5ステップ
- お店の名前やコンセプトを考える
- 自分の商品を作る(コーヒー豆の焙煎など)
- 保健所にコーヒー製造・加工業の届出を行う
- ネットショップを開設・設定する
- SNSなどで集客を行う
最後に、販売するうえでとても大切なことを申し上げます。
お店をもってみてわかることですが、おそらく考えていたような華やかな世界ではないです。
商品開発、集客、商品の発送など、泥臭い作業ばかりです。
当初考えていたのとは違うと感じることも多いと思います。
そんな時こそ、原点を思い出してください。
自分の焙煎したコーヒー豆を誰かに美味しいって言ってもらいたい
簡単ではないですが、この誰かの笑顔を見れた瞬間って最高ですよ。
人生は短く、そして1回しかありません。
やりたいのに足踏みしている位なら思い切って始めてみることをおすすめします。
始めてみて、学びを忘れずに改善を続けていけばきっと成果も付いてきます。
現在はありがたいことに、スモールスタートで簡単に始めることができてしまいます。
まずは挑戦してみませんか?
わたしは挑戦するあなたの背中を押したいとおもいます。
また、わたし自身挑戦を続けたいとおもっていますので共にチャレンジしましょう。
では、今回は以上です。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。