KALDI Fortisを使っている人
KALDI Fortisを購入したけど、気になる点も出てきた。
誰か改造している人がいたらやり方を教えて欲しいです。
このような疑問に対して記事を書きました。
この記事の内容
- KALDI Fortisのプチ改造(第1弾)を行う理由と方法
- 改造した結果はどうなったのか?
この記事を書いているわたしは、コーヒー大好き人間で、独学で焙煎をはじめて5年が経過しました。
現在使用している焙煎機(KALDI Fortis)とも1年以上の付き合いとなります。
この焙煎機は素晴らしい性能なのですが、1年も使っていると気になる点も出てくるものです。
今回は、その気になっている部分の改造記録をご紹介いたします。
KALDI Fortisのプチ改造をシリーズ化しようと思っています。
今回は記念すべき第1弾です。
ぶっちゃけ、改造についての記事は少なく、わたしもとっても苦労したので同じように改造を考えられている方に、この記事が参考になれば幸いです。
注意点
改造することにより出た不具合への責任はこちらでは取れませんので、本記事を参考に改造される際はくれぐれも自己責任で行ってください。
それでは行ってみましょう。
KALDI Fortisのプチ改造(第1弾):ヒートプレートの撤去
今回のプチ改造は、ヒートプレートの撤去です。
KALDI Fortisの焙煎機(半熱風式)にはドラムとコンロの間に分厚いプレート(ヒートプレート)が設置してあります。
このプレートは、恐らく焙煎時にドラムから発生するチャフやコゲ豆が直接コンロに落下しないように受け止める目的です。
しかし、このヒートプレートに妨害され熱効率が悪くなっているように感じるので思い切って撤去を決意しました。
また、焙煎中にプレートの上に蓄積した豆が燃えることもあり、怖くなったのも撤去理由の一つです。
手順1:ヒートプレートを固定しているナットの確認
底面から覗き込むとプレートを固定している2つのナットがあります。(上側の2つです)
他にも沢山のナットがあるので、間違わないように気をつけてください。
この2つのナットを外したらあっさりプレートが外れます。
手順2:ナットをスパナで外す
外すナットの確認ができたら、早速外していきましょう。
8mmのスパナで反時計回りに回すとあっさり外れるはず。
わたしはたまたま8mmのスパナがなく、今回はモンキーレンチで外しました。
予想通り、2つのナットを外したらヒートプレートはいとも簡単に撤去できました。
撤去したプレートはこんな感じです。
そりゃ、これだけ分厚いプレートに妨害されていたら熱効率も悪くなるよねって思いました。
注意点
作業時に注意したいのは、ヒートプレートの上には相当なコゲカスが蓄積されている可能性が高いということです。
作業中、とくにプレート撤去時に相当な量が出てくる可能性がありますので、必ず新聞紙等を下に敷いてから作業してください。
撤去後
ヒートプレート撤去により、ドラムが剥き出しになりました。
これでコンロの火は直接ドラムにあたり、カロリーロスがなくなりそうです。
このヒートプレートの撤去はKALDI Fortisユーザーの中ではあるあるのようですよ。
KALDI Fortisをプチ改造した結果
KALDI Fortisをプチ改造をした結果ですが、大正解でした。
改造の前後を比較するととても変化が大きかったですが、具体的には次のとおりです。
- 温度の上昇が早くなった。
- 焙煎した豆の個性が強くなった。
- コンロに直接豆やチャフが落下しやすくなった。
変化1:温度の上昇が早くなった
ドラムに火力が十分すぎるほど伝わるようになったので、豆の温度(BT)の上昇がとても早くなりました。
特に、わたしが現在使用しているカセットコンロは火力が強いので、反対に火力を絞る必要がでてきました。
わたしが使用しているカセットコンロ『タフマル』については、こちらの記事で解説していますので参考にしてください。
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コーヒーの焙煎機(KALDI Fortis)にマッチするカセットコンロを紹介します。
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変化2:焙煎豆の個性が強くなった
ずばり、とても美味しく焼けるようになりました。
これまで若干渋みを感じていた豆も、渋みは影を潜め、そのかわり甘みと香りが強くなりました。
豆のいい個性が引き出せるようになったように感じます。
理由はおそらく、水抜きに十分時間をかけることができるようになったからです。
水抜きをじっくり行い、ドライエンド後の加熱で一気に科学変化を促進できるようになったことが勝因だと考えています。
水抜きを十分行うことで、苦味や渋みがなくなり、科学変化の促進が大きくなることで個性がより引き出されるイメージです。
変化3:コンロに豆やカスが落下しやすくなった
これは仕方がないことだと思います。
これまで、ヒートプレートに蓄積していた豆やチャフが直接、コンロに落ちてきます。
わたしは、ヒートプレートの上に蓄積した豆が炎上することの方が怖かったので、落下は問題ありません。
チャフや豆が落下しても後で掃除機で吸えばきれいになりますよ。
コーヒーの焙煎はチャフやコゲカスとの戦いです。
コーヒー汚れを吸うと匂いがこびりつくので、一つ専用の掃除機を用意しておくことをおすすめします。
以上のとおり、全体的に良い結果となりましたので今回の改造は大正解でした。
まとめ
今回の記事をまとめます。
プチ改造(ヒートプレート撤去)の手順
- ヒートプレートを固定しているナットの確認
- ナット2箇所を8mmのスパナで外す
- ヒートプレート撤去時は、コゲカス落下に注意
プチ改造の結果
- 豆の温度上昇が早くなった(熱効率アップ)
- 焙煎豆の個性が引き出された(美味しくなった)
- コンロに豆やチャフの落下は増えた(問題ない程度)
総合して、今回のヒートプレート撤去はおすすめできるプチ改造だと思います。
プチ改造・第二弾(ドラム位置の調節)はこちらからどうぞ
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KALDI Fortis(カルディフォーティス)をプチ改造しました(第2弾)
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最後までご覧いただき、ありがとうございました。