コーヒーの焙煎を始めたばかりの人
最近、コーヒーの焙煎を始めたけど、通販でも生豆は買えますか?
自分の好みもわからないので、いきなりたくさんの豆を仕入れるのは不安です。
このような疑問に対して記事を書きました。
この記事の内容
-
(初心者向け)ネットで買えるおすすめの生豆を紹介
-
お試しで買うことのデメリット
-
お試し購入時に意識しておきたいポイントとは?
この記事を書いているわたしは、現役の焙煎士です。
今では順調に焙煎できるようになりましたが、はじめた当初に苦労したことは大きく2つありました。
- コーヒーの焙煎機
- コーヒー生豆の仕入れ
極端な話、焙煎機は片手鍋でも行うことはできます。
むしろ最初は安価でアナログな方法のスタートをおすすめします。
でも生豆の仕入れには本当に頭を悩ませていました。
特に通販は、種類が多すぎて『何がいい豆なのか』『自分の好みに会う豆なのか』わからないんですよね。
そんな初心者が頭を悩ませている『ネットにおける生豆の仕入れ方』について、わたしの経験をもとに解説していきます。
それでは行ってみましょう。
(初心者向け)ネットで買えるおすすめの生豆とは?
ネットにおけるおすすめの生豆の購入方法から紹介します。
結論からいうと、少量でお試しできるものからスタートしてみましょう。
理由は、いろんな豆が試せるし無駄になりにくいからです。
現在は、わたしは5kg〜10kg一度に仕入れることで安い単価での仕入れができています。
ただ、この仕入れ方法は『仕入れる豆の特徴が分かっている』 『お裾分けできる人がいる』この条件をクリアしたからこそできる方法です。
また、生豆は仕入れた後の管理にも気を配る必要があります。(高温、多湿、直射日光、温度変化を避ける必要あり)
現在のわたしの生豆のストック状況ですが、すごいことになっています。
ストックが増えすぎるとそれはそれで大変なのです。
このストックの中には成功したものもありますが、失敗し処分に困っているものもあります。
捨てるのももったいないし、焙煎しても飲めないのでデッドストック状態になってしまいがちです。
このことからも、目利きができない初心者のうちは、ネットでいきなり大量に仕入れることはおすすめできません。
反対に、色々な豆を試して目利きができるようになると失敗する確率は減っていきます。
繰り返しますが、初心者のうちはネットで少量づつ色々な豆をお試し購入していきましょう。
では続いて、お試し購入ができるおすすめの仕入れ先を紹介しますね。
お試し購入先1:松屋珈琲
まず第一におすすめするのは、ネットショップでは圧倒的に有名な松屋珈琲です。
このお店のおすすめポイントは次のとおりです。
- Amazon,楽天でも購入できる
- 初心者向けのスターターセットもあり
- コスパはかなり高い
- 気に入った豆は5kg単位で購入するとさらに安価に購入できる
Amazon,楽天で『コーヒー 生豆』と検索すると必ず松屋珈琲が上位表示されます。
それだけネットショップで高いシェアと人気を誇っています。
また、基本は1kg以上の販売ですが、少量で初心者向けのスターターセットもあるので、購入する生豆に迷っている方にもおすすめです。
また、100gでは物足りない方向けに、1kg単位でのお試しセットも販売されています。
この松屋珈琲は、品質もそこそこでとにかく他と比べて安価なので、お試しにはもってこいです。
基本は1注文ごとに送料が発生しますが、AmazonのPrime商品分なら送料も無料です。
お試し購入先2:USプレミアム
つづいては、コーヒー豆の卸売業者である石光商事の子会社であるUSフーズの豆がお試しで購入できるUSプレミアムがおすすめです。
このUSプレミアムのおすすめポイントは次のとおりです。
- 高品質の豆がお試しできる
- Amazonで購入できる。
- 本来は開業者向けの豆をお試し購入できる
USフーズは本来、開業者向けに10kg単位で取引をしている生豆の卸業者です。
実際に取引をするためには厳密な審査があり、個人の利用はしにくいのですが一部Amazonで購入できます。
品質は間違いありませんが、高品質な分少し価格も高めです。
お店並みのクオリティの生豆を試してみたい方にはおすすめできます。
お試しセット以外にも、単品で上質な生豆の仕入れもできますよ。
上質なコーヒーを味わいたい方はお試しする価値ありますよ。
ほとんどハンドピックもする必要がないレベルの豆が届きます。
お試し購入先3:生豆倶楽部
生豆倶楽部は、Amazonや楽天でも購入ができるので便利で使いやすいです。
- Amazon,楽天で購入できる
- 基本は1kg単位での注文になる
- 品質は高い
- 200g×5種類のお試しセットあり
特に200g×5種類セットがあるので、高品質な豆のお試しにはもってこいだと思います。
送料はAmazonPrime商品なら無料です。
お試し購入先4:海の向こうコーヒー
海の向こうコーヒーは、東南アジアなどの豆を中心に取り扱いがありますが、品質やコスパともに高いです。
基本は1kg単位以上の注文になりますが、200gのサンプル購入もできるのでお試しにはぴったりです。
海の向こうコーヒーのおすすめポイントは次のとおりです。
- 200g単位でサンプル購入ができる
- 品質・コスパともに高い
- 東南アジアなどの豆の取り扱いが多い
- 20kg以上の購入で送料無料、800g以下ならネコポス対応
- 気に入った豆は1kg以上で購入できる。
基本的には送料が発生しますが、800g以下の注文ならネコポスで対応してくれます。
2〜4種類程度のサンプルを1度に注文するのがコスパのいいお試しの仕方だと思います。
ただ、お試しセットなどの取り扱いはないので、選ぶ手間は必要となります。
また、利用には事前審査が必要ですが、簡易審査なので安心してください。
お試し購入先5:生豆本舗
生豆本舗は生豆の種類が豊富で、ありがたいことに100gからの購入ができます。
生豆本舗のおすすめポイントは次のとおりです。
- 生豆の種類が豊富(100種類以上)
- 100g単位からの購入が可能
- 5,000円以上の購入で送料無料
- 研磨機にかけてあるので綺麗な豆が多い
- まとめ買いすると単価は安くなっていく
少量から購入できることに加え、選べる豆の種類が本当に豊富なので、気になる豆はここで試してみるのもありだと思います。
また会員登録なしで利用できるので、個人でも利用しやすくなっています。
お試しセットなどの取り扱いはありません。
少量づつお試しで仕入れすることのデメリットについて
お試し購入は初心者におすすめですが、やはりデメリットもあります。
このデメリットについても理解したうえで、あくまで『お試し』としての位置付けであることを認識して購入しましょう。
デメリット
- 単価は高くなりがち
- お試し豆の種類は自由に選べない
- 1つの種類で1回か2回分しか試せない
一つ一つ解説していきます。
単価は高い
少量で購入すると、大量に購入するのと比べどうしても単価は高くなります。
単価重視で選ぶならある程度の分量をまとめて注文する必要があります。
単価を安くというより、無駄な在庫を増やさない意識で利用しましょう。
お試しの豆は自由に選べない
お試しセットは選ぶ手間がかからない反面、自由に選ぶこともできません。
お店のお任せでセレクトされてしまうので、ある程度好みがわかってくると不要な豆が混じっている感覚になるかもしれません。
わたしは、お試しセットは自分で選ぶことができない人向けのサービスだと思っています。
1回〜2回分しか焙煎できない
お試しの豆は1つの種類が100g〜200g程度なので、あまり数がこなせません。
焙煎機の種類にもよりますが、片手鍋でも100gは一度に焙煎できるので、1回〜2回分だと考えてください。
コーヒーは焙煎度合いによって味が異なります。
また、特に初心者の頃は失敗も多いので、不完全燃焼で終了する可能性もあります。
ただ、ある程度の味の傾向や豆の特徴は掴めるはずなので、自分の好みの把握はできると思いますよ。
自分で愉しむ用、人に提供する用ではなく、本当にお試しだと割り切って活用するのがいいと思います。
お試し購入時に意識しておきたいポイントとは?
これまで、ネットで少量でのお試しをおすすめしてきましたが、よりこのお試しを活用するために意識しておくべきポイントを解説します。
- 次の段階につながる試し方をしよう
- 高品質な豆だけでなくスタンダードな豆も試すべき
次の段階につながる試し方を
お試しだけで終わらせず次の段階を意識して仕入先を選ぶといいと思います。
たとえば、USフーズは本来は開業しないと利用できませんが、USプレミアムならお試し購入ができます。
このように、お試し購入はいずれ本格的にお付き合いする業者の選別にも使うことができます。
次の段階に繋がる仕入先
- USプレミアム(USフーズのお試し版)
- 海の向こうコーヒー(多く仕入れると安くなる)
- 松屋珈琲(多く仕入れると安くなる)
- 生豆本舗(多く仕入れると安くなる)
繰り返しますが、お試しだけでなく次の段階を意識して活用するのがおすすめです。
高品質だけでなくスタンダードも試すべき
わたしは、高品質な豆に限らず様々な豆をお試しするべきだと思います。
理由は、色んな豆に触れておくと豆の目利きができるようになるからです。
(良い豆も悪い豆も体験しておくべき)
生豆は必ず一定数は欠点豆が混じっています。
この欠点豆をハンドピックで弾く作業は、今後も必ずついてきます。
また、業者によっては高品質を謳いながらも粗悪な品質が送られてくることもあります。
自分で目利きができると騙されることも少なくなってきますので、目利きの練習として色んな豆を体験してみてください。
高品質な豆ばかり仕入れているとハンドピックの練習が満足にできません。
スタンダードな豆は、逆にハンドピックや目利きの練習になりますよ。
まとめ
今回の記事をまとめます。
初心者はネットで色々お試ししてみるべき
- 色んな豆を試すことで好みや特徴が分かる
- 大量に仕入れると保管が大変だし無駄になるリスクあり
ネットでお試しができる仕入先
- 松屋珈琲
- USプレミアム
- 生豆倶楽部
- 海の向こうコーヒー
- 生豆本舗
お試し購入で意識したいポイント
- 本格的にお付き合いする業者の選定として活用する
- 高品質な豆だけでなく色んなグレードな豆も購入してハンドピックや目利きの練習をする
このお試し期間が終了したら、わたしのように1度に多く仕入れて単価を安く仕入れていきましょう。
そんな時に参考になる記事はこちらです。
こちらもCHECK
-
(有料級)現役焙煎士が、おすすめのコーヒー生豆の仕入方法を紹介します。
続きを見る
こちらもCHECK
-
(本当は秘密にしたい)現役焙煎士がおすすめのコーヒー生豆を紹介します。
続きを見る
なるべく失敗は最初のうちに沢山しておくと、後々引き出しが増えてきますよ。
今回は以上です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。