珈琲を焙煎してみたいけど、どのようにしたらいいのかわかりません。
おすすめのやり方があれば知りたいです。
このような疑問に対して記事を書きました。
この記事の内容
コスパが高いコーヒーの自家焙煎方法
こんにちは、コーヒーおたくです。
わたしは一杯のコーヒーとの出会いからコーヒーにはまり、焙煎士となりました。
ただ、最初焙煎を始めた頃は右も左もわからずとても苦労しました。
焙煎を始めるまでは、お店にあるような業務用焙煎機がないとコーヒーの焙煎はできないのだと思っていました。
実は、、焙煎はとっても簡単に手軽に始めることができます。
本日は、わたしの経験からコスパがいいコーヒー豆の焙煎方法を紹介していきます。
(初心者向け)コスパが高いコーヒー自家焙煎方法
結論から申し上げます。
コスパが高い自家焙煎の方法は、『片手鍋を使った焙煎』です。
理由は、片手鍋は1,000円以下でも用意できるうえにプロ並みのクオリティに焙煎できるからです。
わたしのおすすめ片手鍋は、DAISO売っている500円の片手鍋(蓋付き)です。
もう少し高くてもいいなら、他にもおすすめの焙煎機もあります。
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(初心者向け)現役焙煎士がおすすめする家庭用コーヒー焙煎機7選
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ただ、初心者のうちはなるべくコストをかけない方法をおすすめします。
理由は、焙煎技術が伴わないうちに高い焙煎機を購入して、イメージと違っていたら大きな損失になってしまうからです。
まずは片手鍋で手軽にスタートして、ある程度経験を積んでから違う焙煎機にステップアップしていくことをおすすめします。
そうは言っても、片手鍋や手編みではまともな仕上がりにならないんじゃ?
こう思われるかもしれません。
これについては、全く問題ありません。
2万円以下の焙煎機はぶっちゃけそんなに差がありません。
2万円以下だと手動式焙煎機が大半なので、ずっとガスコンロの上で振り続ける必要があり腕がしんどいだけです。
大体2万円を越すと電動モーターが付いていたりするので、焙煎も簡単になってきます。
特に片手鍋は、蓋の開閉で温度調整ができるので、業務用焙煎機並のクオリティに仕上げることもできるのです。
コーヒー焙煎に必要なもの一式
自家焙煎をするためには、次の道具を用意しましょう。
簡単と言っても、火を使うことには変わりはないので、火傷等には十分注意が必要です。
焙煎に必要な道具
- 片手鍋
- カセットコンロ
- 軍手
- うちわ
- 生豆
- ステンレスザル
- 温度計(非接触タイプの方が良い)
- タイマー
- キッチンスケール
生豆も仕入れてみましょう。
生豆の仕入れ方法については、こちらの記事で解説しています。
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(有料級)現役焙煎士が、おすすめのコーヒー生豆の仕入方法を紹介します。
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なぜ、片手鍋をおすすめするのか?
焙煎は、手編みやホーロクでもできますが、片手鍋焙煎の方がおすすめです。
理由は次のとおりです。
- 焙煎時に周りにチャフが飛び散らない
- 1度に150g程度焙煎できる
- フタがダンパーの役割をはたし、温度調節がしやすい
順番に説明します。
片手鍋利点1:焙煎時にちらからない
生豆を焙煎していると、豆皮等(チャフ)が発生してきます。
手編みだと豆皮等(チャフ)が周辺が散らかるので、掃除が本当に大変です。
片手鍋の場合、周りにチャフがとびちらないので掃除もらくちんです。
片手鍋利点2:1度に150g程度焙煎できる
手編みやホーロクだと1度に20g〜40g程度しか焙煎できません。
それだとせいぜい2〜4杯分にしかならず、頻繁に焙煎しないといけなくなります。
片手鍋だと1度に150g程度の焙煎ができるので、15杯程度は楽しむことができます。
焙煎はけっこう面倒なので、一度に多めに焙煎できる方がいいです。
片手鍋利点3:フタの開閉で温度調節が可能
焙煎において、温度調節はとても大切です。
早く焼きすぎると豆が焦げ、遅いと味が抜けます。
ちょうどいいポイントで焙煎するために温度調節は欠かせません。
手編み、ホーロクは、火力でしか温度調節ができませんが、片手鍋は火力に加えフタの開閉で温度調節ができます。
この役割は業務用焙煎機だとダンパーに当てはまります。
つまり、片手鍋は業務用焙煎機と同じ機能を備えた焙煎機だということです。
以上の理由からわたしは片手鍋での焙煎をおすすめします。
焙煎のレシピと焙煎手順
焙煎の前に、焙煎のレシピと焙煎手順の確認をしておきましょう。
理由は、経験がないうちは闇雲に焙煎すると確実に失敗するからです。
焙煎レシピに沿って温度と時間を調節していくので、まずはレシピから確認します。
焙煎レシピ
- 目標:フルシティロースト(中深煎り)
- 目安:2ハゼが始まったら煎り止め
- 水抜き:4〜5分・・・・120℃〜130℃
- 1ハゼ:8〜9分・・・・190℃〜200℃
- 2ハゼ:11〜13分・・210℃前後
- 煎り止め:13分以内・・すぐに冷却
次に焙煎の手順も確認しておきましょう。
焙煎手順
- 生豆の計量
- 生豆のハンドピック
- 初期加熱
- 生豆投入
- 時間と温度を調節
- 1ハゼ
- 2ハゼ
- 煎り止め
- 即時冷却
- 2度目のハンドピック
この焙煎の基本ポイントについては、こちらの記事で詳しく紹介しています。
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(これで失敗しない)コーヒー焙煎の基本ポイントとコツとは?
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参考動画
ハマコーヒーさんが、とても参考になる片手鍋による焙煎動画をUPされていますのでイメージがつかみやすいと思います。
最初に何度か見て流れを知っておくことをお勧めします。
きっと実際に焙煎をすると想像以上に忙しいし、爆ぜが来ると焦ると思うので、、、
おすすめの自家焙煎の方法(実践編)
事前に確認したレシピと焙煎手順に従い焙煎を行います。
手順1:生豆を計量
最初に焙煎する生豆の量を計量します。
片手鍋の場合、生豆の量は100g〜150g程度を目安にしましょう。
あまり量が多すぎると豆に熱が加わりにくくなります。
手順2:生豆のハンドピック
計量した生豆のハンドピックを行います。
購入した生豆は少なからず、欠点豆と言われる豆やゴミのようなものが混入しています。
欠点豆が混入していると焙煎後のコーヒーの味にも影響してくるので、確実に取り除きましょう。
詳しくはこちらの記事を参考にしてください
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(超重要)コーヒー生豆のハンドピックの重要性を解説
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手順3:片手鍋を初期加熱
生豆を入れる前に片手鍋を初期加熱しておきます。
加熱の目安は130℃〜150℃程度にしておきましょう。
この初期加熱の目的は、初期加熱によって生豆投入後からある程度のカロリーが加えることができるからです。
手順4:生豆投入
初期加熱が完了したらいよいよ生豆を投入します。
ただし、加熱により相当中は熱くなっているので、投入してから鍋を動かさないとすぐに生豆が焦げてしまうので注意しましょう。
蓋は開けないように、数秒に一回は鍋を揺さぶり、中の豆を攪拌させていきます。
手順5:時間を測り調節
定期的に温度を測りながら、焙煎レシピとズレが生じないように火加減を調節します。
焙煎レシピ
- 目標:フルシティロースト(中深煎り)
- 目安:2ハゼが始まったら煎り止め
- 水抜き:4〜5分・・・・120℃〜130℃
- 1ハゼ:8〜9分・・・・190℃〜200℃
- 2ハゼ:11〜13分・・210℃前後
- 煎り止め:13分以内・・すぐに冷却
最初は時間と温度のバランスだけを考えていけばOKです。
たとえば、3分経過しても90℃程度なら少し加熱が必要だし、逆に140℃程度なら火力を絞り、蓋を開けて熱を下げましょう。
手順6:1ハゼ
目安として8〜10分(温度:190℃〜200℃)で、生豆がぱちんぱちんハゼます。
このぱちんぱちんハゼる現象を「1ハゼ」といいます。
1ハゼが始まったら、火力を弱くし蓋を定期的に開閉し、温度を一度落ち着かせます。
手順7:2ハゼ
1ハゼが落ち着いたら、火加減を上げて2ハゼを狙っていきます。
手順8・煎りどめ
2ハゼが始まったら、火を止めて蓋を開閉してふたたび温度を落ち着かせて、しばらくしたら煎り止めです。
手順9:冷却
すぐにざるに豆を移し、うちわで仰いで豆を冷まします。
わたしはチャフコレクター&クーラーを持っているので、すぐにここに入れて冷ましています。
手順10:2度目のハンドピック
焦げた豆や、焙煎時に割れた豆などを取り除きます。
これが一連の流れになります。
どうでしたか?? 思ったより意識するポイントが多かったのではないでしょうか?
でも、回数を重ねるにつれて感覚で処理できるようになってきますよ
わたしも最初は、1ハゼが来たら感動と焦りでパニックでした。
今は落ち着いて処理できていますよ
自家焙煎の魅力
自家焙煎の魅力は沢山ありますが、何よりも豆に愛情が芽生えます。
味については、実際は腕前と生豆の質によって大きく左右します。
ただ、多少ミスがあっても断然お店のより新鮮だし美味しく感じてしまいます。
本当は、焙煎後3日目に飲むのがおすすめですが、すぐに飲んでみてください。
お湯を注ぐと、粉(グラインド後)が勢いよく膨らんでくるのを経験できると思います。
これだけで感動ものですよ。
参考に膨らむところの動画です。 これも自家焙煎の醍醐味です
以上が、自家焙煎の始め方と魅力になります。
自家焙煎は新鮮さもそうですが、自分で焼いた豆の味は本当に特別です。
片手鍋ならコストもかからず手軽に始めることができるのでチャレンジしてみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。