自宅でコーヒーを焙煎してみたいけど、どんな機材を用意する必要がありますか?
このような疑問に対して記事を書きました。
この記事の内容
コーヒー豆の焙煎に必要な機材
最近、コーヒーを自家焙煎する人が増えましたね。
コーヒー好きが行き着く先、それはコーヒー豆の焙煎ではないでしょうか。
自分でコーヒーを焙煎するととっても新鮮で美味しいので、より一層コーヒーが好きになってしまいますね。
そんな自宅で焙煎してみたいけど、どんな機材を揃えたらいいのか知りたい人のために、現役焙煎士が焙煎に必要なものを厳選しました。
こういう情報ってなかなかあるようでないんですよね
それでは行ってみましょう。
(完全保存版)現役焙煎士が、自宅での焙煎に必要な機材を紹介します。
それではさっそく、自宅で焙煎するために必要なものを紹介します。
でも焙煎といっても 絶対に必要なもの と あったら断然便利なもの があります。
なので、今回は2つの括りにわけて紹介していこうと思います。
絶対に必要なもの
- コーヒー生豆
- コーヒー焙煎機
- カセットコンロ
- コーヒーグラインダー
- コーヒースケール
- 消火器
- 軍手
- うちわ(扇風機)
- ざる
あると便利なもの
- コーヒークーラー(チャフコレクター)
- 温度計
- ストップウォッチ
- 専用の掃除機
それでは早速みていきましょう。
自家焙煎に絶対に必要なもの
まずは絶対に必要なものから紹介していきます。
その1:コーヒー生豆
コーヒー生豆といってもネットを見ると沢山の種類があり迷うと思います。
わたしは初心者の方には少量づつの購入をおすすめしています。
どこで購入したらいいのかわからない人は、とりあえず松屋珈琲かUSプレミアムなら問題ありません。
松屋珈琲は安い反面、欠点豆をハンドピックをする必要がありますが、USプレミアムは高い分欠点豆も少ないです。
もう少し詳しく知りたい人には、こちらの記事でネットで買えるおすすめの生豆について紹介しています。
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初心者向け!ネットで買えるお試しのコーヒー生豆とは?
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その2:焙煎機
生豆を焙煎する焙煎機も必要です。
それこそ焙煎機こそ、ありがたいことに高いものから安いものまで沢山揃っていてとても迷うはず。
わたしがあまりお金をかけたくない人におすすめしているのは、片手鍋焙煎です。
手編み焙煎もお手軽でいいのですが、焙煎時に生豆から発生するチャフ(豆皮)が周囲に飛び散り大変なことになるので、室内での焙煎される方にはおすすめできません。
チャフは本当にえぐい量がでてきますので、掃除が大変だし家族との関係性を悪化させかねません。
片手鍋ならチャフは鍋底に溜まりますが、飛び散らないので片付けも楽ちんですよ、
このほか、もう少し詳しく焙煎機について知りたい方は、こちらの記事でおすすめを紹介しています。
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(初心者向け)現役焙煎士がおすすめする家庭用コーヒー焙煎機7選
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片手鍋もいつか物足りなくなる時はくるかもしれませんが、アナログな分、焙煎の流れや生豆の変化が分かりやすく、焙煎を学ぶにはぴったりだと思いますよ。
その3:カセットコンロ
キッチンでガスコンロやIHで焙煎をされる方には不要ですが、キッチン以外で焙煎される場合は必要です。
このカセットコンロはわたしが実際に使用しているものを紹介します。
わたしは重量が5kgのユニオンサンプルロースターで使っていましたが、問題なく焙煎できましたよ。
もし、10kg以上あるような焙煎機を使う方は、もうすこし頑強なタイプのカセットコンロをおすすめします。
タフマルは、わたしが重量20kgのKaldiFortisで使用していますが問題なく使用できていますよ。
その4:コーヒーグラインダー
焙煎したコーヒー豆を飲むためには、コーヒーグラインダー(コーヒーミル)が必要です。
わたしは、現在2つコーヒーグラインダーを使用していますが、どちらもおすすめです。
自分だけで楽しむ分には手びきでいいとおもいますが、やっぱり疲れるし面倒なので電動の方がおすすめです。
みるっこは半業務用なので、販売用にも使用できるのでとてもおすすめです。
電動コーヒーグラインダーはとっても便利で、個人的には必須アイテムなんですが、使用時の音が大きいです。
日中使用するならいいと思いますが、朝や晩、家族や周囲の人に気を使う環境下においての使用にはとても気を使います。
そんな時には手びきみるが絶大な力を発揮します。
わたしも家族が寝静まっている朝にコーヒーを嗜むときは、ポーレックスを使用しています。
ポーレックスは手入れもしやすくエスプレッソにも対応していてオールマイティなので、とってもおすすめです。
その5:コーヒースケール
コーヒー生豆や焙煎後のコーヒー豆を量るためにコーヒースケールも用意しましょう。
キッチンにあるものでも十分なのですが、わたしは見た目がおしゃれなハリオのコーヒースケールを使っています。
ハリオのスケールは見た目もおしゃれだし、ドリップ時の時間も測れるのでドリップスケールとしても使えるからおすすめですよ。
その6:消火器
火を扱う以上、火事への対策はしておくべきだと思います。
実際に焙煎をすると豆の温度が200度程度まで上昇します。
また、チャフが飛び散ったりして火事のリスクもありますので、万が一の備えとしてバケツに水を入れてそばに置いておくか、毎回水を準備するのが面倒な人は消火器を備え付けておきましょう。
その7:軍手
焙煎機や加熱後の生豆は、焙煎後の温度が200℃以上になるため、素手触ると火傷します。
必ず、軍手をしてから焙煎をするようにしましょう。
冗談抜きで、わたしも何度か火傷しました。
軍手はホームセンターに売っているようなもので十分ですが買いにいくのが面倒な人はネットでも買えてしまいます。
その8:冷却機
焙煎後の豆は、豆自体が熱を保っている状態なので、放っておくと勝手に焙煎が進んでいきます。
丁度いい焙煎度だったのに、気がついたら深煎りになっていたなんてあるあるなんです。
焙煎がおわったら即冷却が鉄則です。
わたしは、コーヒークーラーを使っていますが、お金をかけたくない人は豆をザルに移してからうちわや扇風機で冷却させる方法もあります。
わたしも最初はうちわを使用していましたが、とっても疲れるので最低、扇風機は必要だと思います。
その9:ザル
生豆の重さを量るにも、焙煎後の豆を入れるにもザルは必須です。
このザルもステンレス製ならどんなものでもいいですが、わたしのおすすめはメッシュになっているものです。
メッシュの方がうちわで扇いだりしやすいですよ。
また、生豆を入れる用と焙煎後の豆を移す用が必要なのでザルは最低2つは用意しておきましょう。
あると絶対的に便利なもの
ここからは絶対に必要ではないですが、あると絶対的に便利なものを紹介します。
その1:コーヒークーラー
絶対に必要なものとして冷却機(うちわ、扇風機)をあげました。
コーヒークーラー(チャフコレクター)は絶対に必要というわけではありませんが、あると絶対的に便利です。
コーヒークーラーをおすすめする理由
- 冷却時間が早い
- 焙煎後の豆に残っているチャフも回収してくれる。
- 冷却の手間が楽
- 焙煎後のチャフが部屋などに散らからない
わたしも昔は焙煎後の豆をザルに移し、うちわで扇いでいましたが、とっても疲れるしチャフがあたりに飛び散り大変でした。
現在はKaldiCoffeeroasterのコーヒークーラー兼チャフコレクターを使用していますが、冷却が本当にスムーズだし部屋が散らかることもありません。
Kaldi製の焙煎機専用となりますが、焙煎中の排気コントロールもできるし、焙煎後の豆のコーヒークーラーとしても使えるので大活躍です。
焙煎を始められて、焙煎後の豆の冷却とチャフの散らかりに困っている人は、予算が許すなら是非、コーヒークーラーを検討してみてください。
その2:温度計
温度計もあった方がいいです。
温度管理は美味しいコーヒーを焙煎するためには必須なので、焙煎機によっては温度計もセットされています。
ですが、焙煎機によっては使いにくい温度計もあります。
また、温度計がなくても、焙煎中の豆の色やハゼなどの科学変化によってある程度の温度予測や煎り止めポイントは探れるので、必ず温度計がなくても焙煎はできてしまいます。
実際にわたしもユニオンサンプルロースターで焙煎をしていた時、最初は温度計なしで焙煎をしていました。
ですが、温度計があったほうが、より美味しく再現性も高めることができます。
ユニオンサンプルロースターは温度計が使いにくい焙煎機でしたが、色んな温度計を試してみて最適な温度計を見つけることができました。
このユニオンサンプルロースターに最適な温度計については、こちらの記事で紹介しています。
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ユニオン・サンプルロースター 内の温度管理におすすめの温度計とは??
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この記事でも紹介していますが、非接触タイプの温度計はどんな焙煎機にも対応しやすいのでおすすめですよ
その3:ストップウォッチ
温度管理に続き、コーヒーを美味しく焙煎する要件に時間管理があります。
この時間を管理するためにはストップウォッチも用意しておきましょう。
PCに連動させられるタイプの温度計ならArtisanで時間管理もできますが、PC連動ができなくてもストップウォッチで時間管理は簡単にできますよ。
わたしはPCに連動させていない時は100均のストップウォッチを使用していますが、これ一つで十分です。
その4:専用の掃除機
コーヒーを焙煎すると、必ずチャフやコゲカスやススで部屋や周辺が汚れます。
家の中で焙煎を行うのであれば、できれば焙煎専用の掃除機を用意しておきましょう。
ここ大事なので、もう一度繰り返します。 焙煎専用の掃除機を用意しましょう。
コーヒーのチャフやコゲカスを吸うと掃除機にコーヒー独特の匂いが染み付いてしまいます。
できたら家の中の掃除用途は分けたほうが家族とのトラブルはなくなりますよ。
掃除機は消耗品と割り切れる簡易なもので十分です。
以上が、絶対的ではないものの、あると圧倒的に便利でより良い焙煎につながるものになります。
これらを使用して、いざ焙煎をしていく訳なんですが、道具があっても最初は失敗することが多いでしょう。
そんな焙煎初心者の方に向けて焙煎方法についての記事を用意しましたので、不安な方は参考にしてみてください。
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(これで失敗しない)コーヒー焙煎の基本ポイントとコツとは?
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まとめ
今回の記事をまとめます。
コーヒー豆の自家焙煎をするために必要なものは次のとおりです。
絶対に必要なもの
- コーヒー生豆
- コーヒー焙煎機
- カセットコンロ
- コーヒーグラインダー
- コーヒースケール
- 消火器
- 軍手
- うちわ(扇風機)
- ざる
あると便利なもの
- コーヒークーラー(チャフコレクター)
- 温度計
- ストップウォッチ
- 専用の掃除機
意外と用意するものが多いと思われたかもしれませんが、やはり焙煎は火を扱うため安全性にも気を配ったほうが絶対にいいです。
また焙煎は必ず豆皮(チャフ)が大量に発生することから、掃除機なども用意しておくべきだと経験上思います。
逆にこれだけ用意しておけばあなたも立派なホームロースターです。
焙煎は実践を伴いどんどん上達して失敗もしにくくなっていくので、どんどん焙煎をして経験値を貯めていってください。
この記事とは別に焙煎したコーヒー豆を販売するために必要なものも記事にまとめていこうと思います。