今日は、わたしがこれまで使用してきたコーヒーの焙煎機を紹介します。
わたしが、コーヒーの焙煎を始めたのは4年前になります。
最初はいきなり高い焙煎機を買うことはできず、ダイソー(100円ショップ)で販売している手編みを2つセットにして焙煎しました。
でも手編みは20g程度しか焙煎できないのと煎りムラが多くて、焙煎に慣れるにつれて物足りなくなってきました。
もっと沢山焙煎できて焙煎のクオリティも高い本格的な焙煎機を探してみました。
わたしの初代・本格的焙煎機:ユニオンサンプルロースター
本格的な焙煎機として初めて購入したのが ユニオンサンプルロースターです
ユニオンサンプルロースターを選んだ理由
この焙煎機を選んだ理由としてわたしは次のポイントを重要視しました。
選んだポイント
- 450g程度の焙煎が可能
- 半熱風式焙煎機
- 手が疲れにくい焙煎機(土台付き)
- 値段は5万円以内
- メンテナンスが簡単
業務用には手が届かないけど、手編みのように初心者向きではなく本格的で焙煎スキルが上がる、そんな焙煎機がほしかったんです。
ユニオン・サンプルロースター はそんなちょうどいい位置づけにある焙煎機だと思いました。
では、具体的にひとつひとつ理由を解説していきますね。
購入理由1:450g程度の焙煎が可能
まず、手編み焙煎機による焙煎は20g程度しか出来なかったため、飲むたびに焙煎をしないといけないのがとても面倒でした。
100万円以上するような焙煎機を購入できたら解決できる問題ですが、それはあまりにハードルが高すぎます。
450gも焙煎できると1週間分はストックできます。
週末に焙煎したら、1週間は飲めることはとても魅力でした。
実際に450gの分量MAXで焙煎すると、熱量不足となるせいか全体的に煎りムラができたり上手くいかないので、わたしは300g程度まで焙煎するようにしていました。
購入理由2:半熱風式焙煎機
初心者には半熱風式焙煎機がおすすめです。
理由は、煎りムラがすくなく一定以上の味になり、再現性も高いからです。
要するに常に80点が取れる優等生なのです。
焙煎機は大きく3つに分類されます。
焙煎機の分類
1.熱風式焙煎機
2.半熱風式焙煎機
3.直火式焙煎機
熱風式焙煎機が一番美味しく焙煎できるという話も聞きますが、相当高額で大量に焙煎するように使用されるので個人向きではありません。
直火式はうまく焙煎ができたら100点が出せる反面、焙煎の難易度も一番高く、焦げ、ムラも出やすい、、つまり玄人向きです。
最も焙煎の再現性が高く安価で手に入るのは半熱風式焙煎機になります。
この他にも、半熱風式は、焙煎中に発生するチャフ(豆皮等)が周辺に散らかりにくい利点もあります。
ユニオンサンプルロースターは、半熱風式以外にもパンチングタイプの直火式もあります。
わたしもどちらにするか相当悩みましたが、玄人向きである直火式は断念しました。
あと、直火式は焙煎のたびに周辺にカスが飛び散り掃除が大変だと聞いたので、家庭で焙煎するのはきつかったです。
焙煎機に関する記事についてはこちらで詳しく紹介しています。
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参考(初心者向け)現役焙煎士がおすすめする家庭用コーヒー焙煎機7選
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直火式焙煎機は反対に腕前と工夫で、渾身の一発がでる可能性もあります。
わたしの地元でコーヒーが美味しいお店はほとんど直火式焙煎機を使用されていますよ。
購入理由3:疲れにくい焙煎機
手編み焙煎をして痛感したことは、何か土台がないと疲れるということでした。
焙煎の時間は概ね10分前後必要となるので、10分間は焙煎機の中の生豆を攪拌(かき混ぜる)必要があり、とても腕が疲れます。
なので、連続して焙煎を行うなら、土台が付いている焙煎機は必須だと感じました。
ユニオンサンプルロースターは、土台もしっかりしているので焙煎がとても楽になりました。
わたしは、3回連続で焙煎することが多いので助かりました
購入理由4:値段は5万円以内
本当は本格的な焙煎機が欲しかったんですが、本格的な焙煎機は100万円はざらにします。
いきなりそんな高価な物は手が届かないものの、真剣に焙煎に挑戦したかったので、予算は3万円〜5万円と設定しました。
GeneCafeのような自動式煎機も検討しましたが、自動式焙煎機というだけで価格は高額な物が多く(概ね10万円)、1回で焙煎できる量も少なめ(250g以内)だっだので、断念しました
予算に余裕がある方はGeneCafeのような自動式を試されてもいいと思います。
購入理由5:メンテナンスが簡単
ユニオンサンプルロースターは構造がシンプルなので、メンテナンスも簡単なんです。
ざっくり説明すると、分解してブラシ等で汚れをおとすだけ。
ただ、メンテナンス方法について解説もなかなかなく苦労しました。
いろいろ調べたら分解も意外と簡単だとわかったので、今ではちょちょいのちょいです。
この分解・メンテナンス方法についてはこちらの記事で解説しています。
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ユニオンサンプルロースターの分解・メンテナンス方法について解説します
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ユニオン・サンプルロースターを使った感想
使用した感想としては、とても満足でした。
それまでの手編み焙煎機は煎りムラも多かったし、腕がしんどかったです。
でも、ユニオン・サンプルロースターを使ってから煎りムラも激減し味がとっても美味しくなりました。
何よりそれまでの手網と比べて焙煎が楽になったので、温度や焙煎時間をチェックする余裕もできました。
焼き上がりもこんな感じです。 割と浅煎り(ミディアムロースト)で焼きましたが、きれいに焼けます。
ちなみに、わたしは普通の家庭用ガスコンロを使用して焙煎しています。
業務用のガスコンロを使用されている方も多いですが、この比較的安いタイプのコンロでも全く不自由は感じていません。
また、一回に450g程度焙煎できるのはとても大きかったです。
それまでは自分が飲むだけの分しか焙煎できなかったですが、家族や友人に小分けしてあげることが可能となりました。
安定した焙煎ができるようになったので、色んな種類の生豆の焙煎に挑戦できるようになりました。
これまでは自分だけの趣味でしたが、他人を喜ばせるための焙煎にシフトチェンジしました。
余談ですが、サンプルロースターをただ使えば美味しく焼けるものでもありません。
しっかり焙煎方法を学ぶ必要もあります。
焙煎の基本やポイントがわかれば、再現性も高まるのでこの記事を参考に試行錯誤してみてください。
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(これで失敗しない)コーヒー焙煎の基本ポイントとコツとは?
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また、サンプルロースターでの焙煎において温度管理はとっても大切ですが、なかなかいい温度計がわかりません。
このサンプルロースター温度管理用のおすすめ温度計についてはこちらの記事で紹介しています。
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ユニオン・サンプルロースター 内の温度管理におすすめの温度計とは??
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ユニオン・サンプルロースターの限界
出来ることが増えるにつれて、わたしが焙煎機に求めることや、小分けした人から求められることも増えてきました。
何より、他人にお裾分けすることでお店の珈琲と比べられるようになり、より高いクオリティが必要となってきました。
ユニオン・サンプルロースターはとてもいい焙煎機なのですが、お店で使われているような業務用焙煎機と比較すると苦しくなります。
ユニオン・サンプルロースターの限界
- 手動式なので、細かいデータを取ることができない
- 排気能力が弱い
- 強制排気装置がない
- 焙煎中に発生するチャフが焙煎機内に残るので、スモーキーな味になる。
これも焙煎機の特徴と考えるべきなのですが、お店の味にも負けない珈琲を焼きたいという気持ちが芽生えてきました。
そんな時に、出会ったあるサイトの情報を参考に改造を決意しました。
行った改造
- 電気ドリルで穴を開ける
- ドラマは二重構造なので、1層(外側)を外す
- 五徳を1つにする(標準は2つセット)
すべて行って良かった改造だと思っています。
中でも、ドラムに穴を開けたことで排気機能が大幅に強化されました。
一番勇気が必要でしたが、ドリルで穴を開けたことは正解だったと思います。
排気能力が強化され、すっきりした味になりました。
しかし、自然排気であるため、ポイントポイントでわたしの望んだ排気ができるわけではありませんでした。
何より、サンプルロースターあるあるだとは思いますが、もうれつに強制排気に憧れがでてきました。
そこで、新たに電動式焙煎機を購入することとしました。
2台目の焙煎機はこちらの記事で紹介ています
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現役焙煎士が使用するコーヒー焙煎機(KALDI Fortis)を紹介します。
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ユニオン・サンプルロースターの焙煎風景
実際にわたしが焙煎しているところの動画になります。
結構、うるさいですよね笑
かなり腕も疲れますが、焙煎をしているという気持ちにさせてくれます。
このうるさい音を軽減させるためには、ハンドルの根元に潤滑剤を塗ると解決します。
植物用グリスでもいいです。
まとめ
わたしの初代焙煎機:ユニオン・サンプルロースターはこんな焙煎機です。
ユニオンサンプルロースターの特徴
- 450g程度の焙煎が可能
- 半熱風式焙煎機(直火式もあり)
- 土台が付いているので焙煎が楽
- 予算は5万円以内
- 手動式
- 排気能力は弱いので工夫が必要
- メンテナンスが簡単
これから焙煎の流れを学びたい方、本格的な焙煎をしたい方には、1台目として本当にお勧めの焙煎機です。
わたしは、この焙煎機を使ったおかげで焙煎の流れを体得できました。
アナログな分、焙煎技術の習得にはもってこいですよ
今回は以上となります。
それではよき珈琲ライフを送りましょうね。
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