コーヒーの産地はどれくらいあるの?
コーヒーなんてどれを飲んでも同じでしょ? 産地によって味に差はあるの?
このような疑問に対して記事を書きました
この記事の内容
- コーヒーの産地について
- 産地による味の違いや特徴
こんにちは、コーヒー大好き人間です。
わたしは一杯のコーヒーとの出会いからそれまで苦手だったコーヒーにどはまりし、焙煎までするようになりました。
コーヒーなんて正直どれを飲んでも同じでしょ?
これは、コーヒーにはまる前のわたしが、コーヒーに対して持っていた印象です。
インスタントコーヒーばかり飲んでいたせいか、この刷り込みは中々拭えませんでした。
でも、それはコーヒーについて1%ももわかっていません。
コーヒーはワインと同様、産地(気候、土壌、標高)によって味が全く違います。
これを知らずにまずいコーヒーが全てだと思っているのは人生を損しています。
この記事で少しでもコーヒーの魅力を伝えていきたいと思います。
それでは行ってみましょう。
コーヒーの産地とエリア
コーヒーってそもそも何のことかご存知でしょうか?
コーヒーとは、アカネ科の『コーヒーノキ』という木の実(コーヒーチェリー)の種のことです。
『コーヒーノキ』には、成長に適した気候条件や標高があります。
具体的には、コーヒーベルトと呼ばれる赤道から南北緯25°以内のエリアが生育に適しています。
今から紹介する生産地(生産国)は、このコーヒーベルトのエリア内に属する約70カ国の代表国です。
(知らないと損する)コーヒーの産地ごとの特徴
次に、具体的にコーヒーの産地による違いや特徴について解説していきます。
コーヒー産地1:ブラジル
世界で最もコーヒー豆の生産量の多い国です。
レギュラーコーヒーに使われるアラビカ種だけでなく、インスタントコーヒーに使われるカネフォラ種の生産も盛んです。
コーヒーの特徴としては、酸味と苦味のバランスに優れ、ブレンドにもよく活用されています。
ヘーゼルナッツ、チョコレートなどのカカオ系に例えられることが多いです。
個人的に、ブラジルの豆は土のような味だと思います。
単品で飲むより、ブレンドの刺し味におすすめです。
コーヒー産地2:コロンビア
世界で3番目にコーヒー豆の生産量が多い国です。
マイルドコーヒーの代表と言われるだけあって、マイルドはもちろん、コクと甘みのバランスに優れ、柑橘系フレーバーも感じます。
シングルでもブレンドでも大活躍です
豆のグレードは、豆の大きさで決まります。
カップが14以上でエキセルソ、17以上でスプレモと呼ばれます。
日本人が最も好む味だと思います。
コクと甘みとがバランス良く、とてもマイルドな味なのでおすすめです。
コーヒー産地3:グアテマラ
南アメリカに属し、国の面積は小さいものの、国の大半でコーヒーが生産されており、まさにコーヒー大国の一つです。
国土の大半で生産されていることから、それぞれ気候や土壌等も様々です。
豆の等級は、標高の高さで決まり、最上級はSHBでランクされています。
コーヒーの特徴としては、酸味と苦味が強いです。
フルーティなフレーバーも大きな特徴です。
後で紹介するエチオピアのコーヒーもフルーティですが、グアテマラのコーヒーはよりガツっと苦味と甘みを感じます。
音楽に例えるなら、レディ・ガガのようなインパクトのあるコーヒーだと思います。
コーヒー産地4:ジャマイカ
言わずとも知れた、日本でも高級コーヒー『ブルーマウンテン』として一世風靡していますね。
コーヒーの特徴としては、酸味、コク、苦味、フレーバー、全てのバランスが整っていることが特徴だと言われています。
また、ジャマイカの中でも限られた一部のエリアで生産されており、この希少性が高価な理由の一つだと言われています。
ローマ帝国等の皇室御用達だったとも言われています。 ゲイシャ程ではありませんが、希少で高級な豆です。
高級な豆なので、僕自身数える程しか飲んだことはありませんが、印象としては、大人しいながらも上品で華のある味でした。
コーヒー産地5:インドネシア
インドネシアは、コーヒーの生産量が世界4位の国ですが、その90%はカネフォラ種(ロブスタ種)となります。
残りの10%はアラビカ種ですが、全てがマンデリンというわけでありません。
マンデリンは、数少ないアラビカ種の中でも、スマトラ島で生産される希少種となります。
希少性もさることながら、その精製方法も特殊で、スマトラ式と呼ばれる方法を採用されています。
このため、他の豆と比べて見た目が一見欠点豆と変わらないようになる反面、独特な味わいがもたらされます。
コーヒーの特徴としては、マイルドな酸味と重厚なコク、苦味の他にも独特なフレーバーも感じることができます。
通の中では、アーシー感があると言われています。
※アーシーとは、地球=土っぽい味という意味合いです。
悪く言えば土臭い味、良く言えば深いコクがある味だと言えます。
マンデリンは、深煎りで本領を発揮する豆で、ブレンドにも多く使われています。
コクがあリますが、コロンビアのマイルドなコクではなく、ドライフルーツのようなあっさりしたコクです。
コーヒー産地6:エチオピア
エチオピアは、南アフリカにある国で、コーヒーの起源と言われています。
コーヒー生産量は、世界5位ですが、起源と言われるだけあり、柑橘系の独特の味わいのある高品質な豆が多いです。
最近、ブームとなっているゲイシャ種もエチオピアのゲイシャ村が元祖であり、ゲイシャ村のコーヒーの木をパナマに移植して育てたところ、パナマの気候や土壌とマッチして世界的に有名になったという経緯があります。
エチオピアの豆は、生産されている地方の名前で出荷されています。
イルガチェフェ、シダモ、グジ、レケンプティ、これらの名前の方が一般的に知られていると思います。
コーヒーの特徴としては、酸味が強く、ベリーや桃のような柑橘系フレーバーが特徴です。
個人的には、一番におすすめしたいコーヒーですが、酸味が苦手な方は最初抵抗があるかもしれません。
こちらの記事で詳しく紹介しています。
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僕をコーヒーの世界に引き込んだのは、エチオピアのイルガチェフェなので、一番おすすめしたいです。
柑橘系の味がするので、コーヒーというより紅茶の方が近い味わいになります。
コーヒー産地7:タンザニア
アフリカのタンザニア、キリマンジャロ地域で栽培されるコーヒーのことを、キリマンジャロと呼びます。
キリマンジャロは最近では、流通が減った印象ですが、昔から高級なコーヒーとして有名でしたね。
キリマンジャロはタンザニア北部にある、標高5,895mでアフリカ最高峰の山です。
このキリマンジャロの南麓で栽培されるコーヒーが『キリマンジャロ』としてコーヒーブランドとして確立しました。
最近では、タンザニアの他の地域のコーヒーも生産が盛んになってきていますが、これらはキリマンジャロとは別の銘柄になります。
コーヒーの特徴としては、強い酸味と強い苦味に加えコクも感じることができ、野性味溢れる味だと評価されています。
キリマンジャロは、酸味と苦味に加えミントのようにすっきりした後味を感じられるコーヒーです。
マンデリンとはまた違い、アーシーの中でもミント寄りだと思います。
コーヒー産地8:アメリカ・ハワイ
コナコーヒーとは、ハワイ島コナ地区で生産されるアラビカ種のコーヒーのことです。
火山灰の影響をうけるコナ地区は、土壌が肥えコーヒーノキへの栄養が豊富です。
このため、このコナコーヒーは、キリマンジャロ、ブルーマウンテンと並んで世界3大コーヒーとして評されています。
コーヒーの特徴としては、蜂蜜のような甘みと柔らかな酸味が特徴で、酸味の女王と呼ばれています。
酸味の他にもコクがあり、希少祭も高いことから、ホワイトハウスの晩餐でも使用されることがあると言われています。
実は、このコナコーヒーは僕は飲んだことがありません。
価格も高価なので中々手が出ませんが、一度チャレンジしてみたいと考えています。
好きなコーヒーの産地ランキング
続いて、わたしの超個人的なランキングを発表したいと思います。
わたしの好みは酸味が強く柑橘系の味なので、ランキングも偏りがありますがそこはご了承願います。
第1位:エチオピア・イルガチェフェ
もうこのコーヒーがぶっちぎりです。
わたしのコーヒーに対する価値観をぶっ壊してくれたコーヒーなので、是非、皆さんにも飲んで欲しいです。
第2位:コロンビア・スプレモ
マイルドな甘みとコクで、浅煎りから深煎りまでオールマイティに対応してくれます。
ほっと一息つきたい時に飲みたくなるコーヒーだと思います。
第3位:グアテマラ(特にナチュラル)
グアテマラのコーヒーは、酸味に加えガツっとした苦味も同時に味わえ、全体的に味の個性が強めです。
最近、スペシャリティコーヒーの台頭で、柔らかく上品なコーヒーが注目されています。
時代に反するようですが、昔ながらのコーヒーという感じでなぜか飲みたくなるコーヒーです。
まとめ(コーヒーの産地ごとの特徴)
コーヒーはワインと同様、産地によって全く違うキャラクターを発揮してくれます。
是非、産地ごとの特徴を知って、コーヒーをより楽しんでみてください。
産地の特徴を知るということは、その産地の歴史や文化にも触れることができます。
流通の発展により、果てしなく遠い国の味を味わえるのは有難いことですね。
もし、どんな味か、実際に焙煎して試してみたい方はこちらの記事も参考にしてみてください
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