
コーヒー豆の自家焙煎を始めたいけど、電動式焙煎機ってどうなんだろう?

実際に使用している人の感想が知りたいです。
このような要望に対して記事を書きました。
本記事の内容
コーヒー焙煎機(KALDI Fortis)を1年以上使用した感想を、現役焙煎士が暴露
今回は、「KALDI Fortis」を1年以上使用した感想を暴露します。
KALDI Fortisを含むおすすめの業務用小型焙煎機についてはこちらの記事で紹介しています。
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「KALDI Frotis」を1年以上使用した正直な感想
結論から言って、購入して大正解でした。
Kaldi Fortisを使用するまでは手動式の焙煎機を使用していましたが、焙煎作業がとても楽になりました。
1バッチで約15分間ハンドルを回し続けるのは、結構大変でした。
電動式焙煎機のメリットはなんと言っても楽さだと思います。

電動式焙煎機は手動式と比べて値段もあがるので、迷うと思います。
ただ、KALDI Fortisは電動式の中でもコスパが高かったことと、値段以上にメリットが沢山ありました。
現在の焙煎機(電動式焙煎機)を購入した理由はこちらの記事で紹介しています。
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悩んで検討を重ねて購入しただけあって、とてもいい買い物でした。
電動式焙煎機(kaldi fortis)を1年以上使用して良かった点を暴露
KALDI Fortisを使用して良かった点は次のとおりです。
良かった点
- 焙煎がとても楽
- 600gの焙煎量が丁度いい
- 別売りのチャフコレクターが素晴らしい(排気、温度コントロール)
- 焙煎プロファイルが作れる
- 煙突工事不要
- なんといっても安い
- テストスプーンやダンパーの装備もあり本格的焙煎機
このように良かった点は本当に多くありました。
一般的に電動式の本格的な焙煎機はとても高いのが難点ですが、「KALDI Fortis]は同程度の焙煎機よりずっと安く購入できるので、コスパは相当高いです。
また、実際に「KALDI Fortis」で焙煎したコーヒーを販売されている方も多いので、クオリティも高いことがわかります。
この「KALDI Fortis」を含めた豆売り用の配線機についてはこちらの記事で比較しています。
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KALDI Fortisを一年以上使用して不満な点を暴露
つぎに、使用して不満に思う点ついて暴露していきます。
不満
- 小粒の豆だと焙煎中にチャフ受け落ちてくる。
- チャフコレクターの掃除が面倒臭い
- 焙煎機に合うカセットコンロがなかなかない(五徳にうまく乗らない)
- 別売チャフコレクターのダクトが脆く破れてくる
- メンテナンスが大変
やはり値段が安い分、ところどころ不満もでてきます。
ただ、改善方法も発見しましたのでご安心ください。
不満1 小粒の豆がチャフ受けに落ちてくる
ドラムに隙間があるのか、焙煎の度に本来チャフ(豆皮)を回収するはずの受けに、生豆が落ちてきます。
わたしが使用している焙煎機は半熱風式なので、焙煎中に豆が格納されているドラムはメッシュになっておらず原因が不明です。
恐らく、そこが値段なりの構造なのかもしれませんね?
特に小さい生豆を焙煎した時は、多い時で10%程度落ちることも、、

追伸
このチャフ受けに生豆が落ちてくる問題については、その後の分解・改造で解決できました。
この改造に関する記事はこちらからどうぞ
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KALDI Fortis(カルディフォーティス)をプチ改造しました(第2弾)
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不満2 チャフコレクターの掃除が面倒
別売りのチャフコレクターは性能的にも申し分ないのですが、排気とチャフ(豆皮)の回収を1箇所で行う構造なので、どうしてもチャフやカスがチャフコレクター内に溜まってしまいます。
業務用焙煎機だと、チャフコレクターに到るまでにチャフ回収BOXが設けられているので、このBOXさえこまめに掃除しておいたら、チャフによる汚れは気になりません。(定期的な掃除は必要ですが)
ここはメンテナンスの観点ですが、是非とも後継機を設計される場合は改善してもらいたい点です。
追加情報
まだこの問題の改善はできていないのですが、メンテナンスの方法も確立してきたので記事にまとめました。
チャフコレクターのメンテナンス方法が知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
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KALDI Fortis(チャフコレクター)の分解・メンテナンス方法について
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不満3 焙煎機に適合するガスコンロがない
わたしは現在、IWATANIのガスコンロを使用しています。
でも、焙煎機の重量にガスコンロが耐え切れてないようで変形してきています。
また、Kaldi Fortisは、韓国製の焙煎機なので構造が日本向けでないのか、五徳の上に焙煎機がうまく乗りません。
最初は、焙煎機が多少傾いても無理やり五徳に載せていましたが、五徳を撤去した状態のカセットコンロに焙煎機を載せています。
五徳を撤去したことで焙煎機の傾きはなくなったものの、焙煎機の重量がカセットコンロの耐久性を上回っている点は変わりません。
しばらくしたら、頑丈なカセットコンロかプロパンガス用のカセットコンロに変更しないといけないと考えています。
Kaldi Fortisを購入する際は、コンロ選びも慎重に考える必要があります。
追加情報
その後、いろいろ探し回ってkaldi fortisにマッチするカセットコンロを発見しました。
安定感と火力が増したので、わたしと同様にカセットコンロに悩まれている方にはおすすめできます。
kaldi fortisに適合するカセットコンロについてはこちらの記事で紹介しています。
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コーヒーの焙煎機(KALDI Fortis)にマッチするカセットコンロを紹介します。
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不満4 チャフコレクターのダクトが脆い
またまた別売のチャフコレクターの問題ですが、チャフコレクターの命綱であるアルミダクトが脆く、時間の経過とともに損傷が目立ってきました。
このダクトがボロボロになると排気効率に相当な悪影響が予想されるので、スペアのダクトか補修用アルミテープは必須です。
わたしは、別売りの耐熱アルミテープを購入し、損傷箇所を巻きつけて使用しています。
ただし、このダクトについては購入元に連絡したら格安で購入できるようですよ。
わたしはamazonを通して問い合わせしてみました。

このようにコスパが高い裏返しで、若干構造的に値段なりの部分もあります。
ただ、あくまでメンテナンスの問題なので、焙煎のクオリティは高いです。
まとめ
本記事をまとめます。
KALDI Fortisを一年以上使用た感想の暴露内容
- やっぱり購入して良かった名機
- プロにも負けない焙煎もできる
- 600g焙煎できるので販売も可能
- 焙煎が楽になる
- 排気コントロールで本格焙煎できる
- 価格が安い分、気になることも(豆の落下、適合するコンロがないなど)
- ある程度は工夫したら改善できる
- 工夫すれば長く使うことができる
わたしは「KALDI Fortis」を1年以上使用していますが、やはり購入して正解だったと思っています。
もちろん、フジローヤルや本格的な焙煎機と比べるとそれなりに気になる点もでてきますが、この安さには変えられません。
自家焙煎店としての開業にも使えるし、もちろん自宅で趣味で焙煎を愉しむこともできます。
なんといってもプロと同様のスペックで焙煎ができるので、本格的に焙煎をやってみたい方に入門機としておすすめできます。
実際にコーヒー豆を販売するには他にもステップがありますが、この焙煎機があればお店にも負けない味になりますよ。

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