ラテアートに興味があるけど、どんな道具をそろえたらいいのか知りたい。
あまりお金をかけたくないけど、失敗もしたくない。
こんな方に向けて記事を書きました。
この記事の内容
- ラテアート初心者がおちいる道具選びのワナ
- ラテアートをするために必要な道具一式
- 失敗しないラテアートの道具を紹介
この記事を書いているわたしは、ラテアート歴3年で大会にも出場しています。
ただ、ラテアートを始めた頃は、道具選びで時間とお金を無駄使いしました。
この経験から、失敗しないアテアートの道具の選び方を記事にしてみました。
道具選びで失敗したくない人はチェックしてみてください。
ラテアート初心者がおちいる道具選びのワナ
ラテアートの道具は最初から信頼できる物を選びましょう。
理由は、信頼がないと道具選びのワナにハマって時間とお金を浪費するからです。
最初はびっくりするくらいラテアートはかけません。
動画をみているとバリスタはあっさりかいているから楽勝だと思えます。
でも実際にやってみると、本当に上手くいかないです。
なんで動画と同じようにしてるのに僕はダメなんだろう、、
ミルクを浮かばせることだけで難しい。。
実は、かけない原因は道具ではない部分にあります。
ラテアートが描けない原因
- スチームミルク作りの失敗
- エスプレッソにクレマがない
- ミルクを作ってから描くまでに時間が経過している
- コーヒー豆が古い
- ミルクを注ぐ対流の加減
- ミルクピッチャーと水面が離れすぎ
ほんとに、数え切れないほど原因があるんですよ。
ラテアートは基本を身につけるまでが大変なんです。
ラテアートは見た目ほど簡単にはいきません。 目に見えないテクニックが沢山あります
ところが、最初は原因がわからないので、ついついつい道具のせいにしがちです。
道具のスペックは十分なのに、不信感から道具探しに無駄な時間とお金を使う
これが道具選びのワナです。
わたしも本当に多くの時間を道具選びに使いました。
今思うと完全に無駄な時間とお金でした。
反対に、最初から信頼できる道具を揃えたら時間も浪費せずにすみます。
だから最初から信頼できる道具を揃えましょう。
ラテアートをするために必要な道具
次にラテアートを描くために必要な道具1式を紹介します。
※牛乳とコーヒー豆は道具でなく材料なので割愛します。
他にもあるといい道具はありますが、必要最低限に絞り込みました。
必要な道具一式
- 家庭用エスプレッソマシン
- ミルクピッチャー
- ダンパー
- ラテアート用カップ
- コーヒーグラインダー(エスプレッソ用)
- ノックボックス
ぶっちゃけ、かなり多いと思いませんか?
わたしは、こんなに道具が必要なのかと軽くがっかりしたことを覚えています。
予算は、安価なモデルでも3万円〜4万円前後必要です。
本格的な業務用となるとエスプレッソマシンだけで10万円以上します。
1式で4万円は最低限必要な値段です。
続いて、道具の役割について説明します。
道具1:家庭用エスプレッソマシン
もうこれがないと始まりません。
絶対に必要です。
エスプレッソの抽出と、スチームミルクを作ることができます。
業務用、半業務用マシンは10万円以上するので、最初は安価な家庭用エスプレッソマシンから検討しましょう。
ぶっちゃけ、業務用に比べ工夫が必要ですが、ラテアートは家庭用エスプレッソ マシンでも描けます。
道具2:ミルクピッチャー
ミルクピッチャーは、絵で例えると筆にあたります。
ミルクピッチャーで、スチームミルクをエスプレッソに注ぐことでラテアートとなります。
ハートのような単調なものなら、どんなミルクピッチャーでも描けますが、スワンやウィングチューリップのような複雑なアートを描きたい方は慎重に選ぶべきです。
サイズもまちまちですが、家庭用としては12oz(360cc)のものがベストです。
20ozのものは、家庭用のエスプレッソマシンはスチーム力不足でうまくミルクが作れません。
業務用マシンをお使いの方ならありです。
道具3:タンパー
タンパーとは、ポルターフィルター内に入れたコーヒーの粉を、押し固めるために使います。
エスプレッソは、極細に挽いたコーヒー豆をエスプレッソマシンで9気圧の圧力をかけることで抽出します。
この時に、しっかりとコーヒーの粉が押しかためてないと圧に負けて抽出がうまくいきません。
なのでこのタンパーも必須アイテムとなります。
このタンパーのサイズですが、業務用は58mlで、家庭用は51mlなので注意が必要です。
道具4:ラテアート用カップ
ラテアート用のカップも揃えておきましょう。
理由としては、ラテアートがやりやすい構造設計がされているからです。
もちろん一般的なカップでもラテアートはできますが、やりやすさが段違いです。
ラテアート用のカップは、ミルクの対流が起きやすい設計になっています。
特に初心者の頃は、必ずラテアート専用のカップを探しましょう。
道具5:コーヒー用グラインダー(エスプレッソ用)
エスプレッソ用のコーヒーグラインダーも用意しておきましょう。
理由として、エスプレッソはコーヒー豆を極細でグラインドする必要があるので、エスプレッソ用極細挽きに対応したものが必要だからです。
コーヒー豆を購入する際にお店でエスプレッソ用にグラインドしてもらえるならグラインダーは必要ありません。
ただし、コーヒーは粉にすると劣化速度も早くなるので、お店に定期的に通う必要がでてきます。
劣化した豆だと抽出したエスプレッソにクレマがでず、ラテアートが描きにくくなります。
また、お店のコーヒー豆はやはり価格が高めなので、長い目でみた時にはコーヒー豆を焙煎するか通販で購入し、使う直前にグラインダーで極細に挽く方が効率的で経済的になってきます。
注意点としては、コーヒーグラインダーは、必ずエスプレッソ用極細挽きに対応しているものを購入しましょう。
グラインダーの中には極細挽きに対応していないものもありますので、注意が必要です。
一般的に、コニカル刃使用のグラインダーが、エスプレッソに適しています。
道具6:ノックボックス
ノックボックスとは、抽出が終わったエスプレッソの粉(ガラ)入れです。
抽出が終わったガラは、散らかると厄介なので専用の入れ物があると便利です。
具体的には、ポルターフィルターを叩きつけて粉を落とすので、丈夫なものが望ましいです。
低予算でラテアートができる道具を紹介します。
次に、低予算でラテアートができる道具を紹介します。
先ほど説明しましたが、総額4万円前後で揃います。
家庭用エスプレッソマシン:おすすめはデロンギ
エスプレッソマシンはデロンギがおすすめです。
少し前のモデルになりますが、この1台で間違いないと思います。
おすすめポイント
- エスプレッソの抽出もミルクのスチームも問題なくできる。
- 比較的価格が安価(2万円前後)
- 見た目もスタイリッシュ
注意ポイント
- ノズルの改造が必要(改造しないとカプチーノができてしまう)
- スチームが少し弱いので、工夫が必要
何を隠そう、僕が1台目として使っていたマシンなのでラテアートができることは請け合います。
難点は、スチームノズルを改造する手間が必要な点です。
もう少し価格が高くなりますが、スペックはデロンギ・デディカの方がいいです。
デディカだとノズルを改造する手間も必要ありませんしスチームの力も強いです。
私がラテアートができるエスプレッソマシンを聞かれたら間違いなくデロンギを紹介します。
デロンギは保証も厚いし性能も高いですよ。
このデロンギの家庭用エスプレッソマシンについてはこちらの記事で紹介しています。
こちらもCHECK
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フリーポアラテアートにおすすめ!デロンギ家庭用エスプレッソマシン5選
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ミルクピッチャー:おすすめはラトルウェア
おすすめは、超ど定番のラトルウェアです。
おすすめポイント
・安定したクオリティ
・ラテアート世界大会優勝者使用モデル
注意ポイント
・少し値段が高い
・現在、製造が終了している。
このミルクピッチャーを使ったら言い訳ができないほど、ラテアートに特化しています。
ただし、現在は製造が終了しているようです。
ですがラトルウェアの後継モデルとしてレボリューションのピッチャーが販売されています。
名前が違うだけで同じ製品なので、ラトルウェアが手に入らない人はおすすめです。
またはやや上級者向けにはなりますが、WPMのピッチャーもプロ仕様で人気が高いです。
タンパー:おすすめはna
いろいろ使ってみた中で、一番安価で機能的にも良かったのがこのダンパーです。
もちろん、質を求めたらキリがありませんが、その分高額です。
初心者の方の入門機としておすすめできます。
家庭用マシーンに対応するダンパーのサイズは、51mmになります。
業務用に対応するダンパーサイズは、58mmなので間違わないようにしましょう。
入門機と言いながら、いまだに僕も使っています。
丈夫で安定しているので長く使える1台ですよ。
ラテアート用カップ:おすすめはラブラミクス
間違いないのはラブラミクスです。
世界大会公認だけあって、ミルクの対流が起きやすい構造になっています。
少し値段が高いことがネックですが、これにしておけば間違いないです。
この他にもFBCラテボウルがラテアート用のカップです。
一般的なラテボウルのサイズは、 6oz〜8ozです。
ラテボウルのサイズは、7ozと8ozがありますが個人的には7ozの方が間違いないと思います。
ラブラミクスについて詳しく解説した記事はこちらです。
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ラテアートにおすすめのカップ(LOVERAMICS)を紹介します。
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コーヒーグラインダー:おすすめはデロンギ(またはVARIO-E)
エスプレッソに対応したタイプで安価なものをピックアップしました。
静電気が発生しやすい点が難点ですが、エスプレッソ用の極細びきにも対応しています。
下手に高い物を購入するなら、この一台を持っておけば間違いないです。
もう少しスペックの高い物だと少し値段も上がりますがVARIO-Eもおすすめです。
わたしはVARIO-Eを使用しています。
かなり極細でひけるので、エスプレッソも問題なく抽出できていますよ。
ノックボックス
ノックボックスは、ガラ入れなのでどの製品も大きな違いはないです。
ただ、最低限考慮するべきポイントとしては
・ある程度容量があること
・頑丈なこと
・洗いやすいこと
この点だけ注意が必要です。
僕が使っているものは、リンクに貼った製品ですが、満足してますよ。
いかがでしたか?
わたしのおすすめの一式だと予算はざっくりこんな感じです。
参考
- エスプレッソマシーン:2万円前後
- グラインダー:1万円前後
- ミルクピッチャー:4千円前後
- ダンパー:3千円前後
- ノックボックス:2千円前後
- ラテボウル:3千円前後
エスプレッソマシーンも1万円前後の物もありますが、スペック的には2万円以上の方がおすすめです。
ここで紹介した道具を使えば、じゅうぶんラテアートは描けます。
もし描けないのであれば、道具を疑うのではなく、次のポイントを見直してみましょう。
見直しポイント
- スチームミルクをしっかり作れているか(特に撹拌)
- コーヒー豆は新鮮か(クレマが出ないものはだめ)
- エスプレッソ抽出、スチームミルクが完成してから描くまでに時間がかかりすぎてないか
- ミルクピッチャーが液面から離れすぎていないか
このへんを解説するととんでもなく長くなるので、ラテアートの描きかたは別の記事で紹介します。
道具を揃えてもどうしても描けない場合は、基本だけは教室で教わるといいかもです。
僕も教室で基本を学んでから、どんどんレベルが上がって行きましたよ
少しでも皆さんのコーヒーライフが充実すると嬉しいです。