お手軽に色んなコーヒーを試してみたいのですが、どこか知りませんか。
できたらコスパがいいものがいいです。
このような疑問に対して記事を書きました。
この記事の内容
- 海の向こうコーヒーについて
- 「産地を旅するコーヒー定期便」の内容
- 「産地を旅するコーヒー定期便」を実飲しガチレビュー
こんにちは、コーヒーソムリエ&焙煎士です。
今回は、毎月2種類のコーヒーと産地のストーリーがお手軽に届けられる「産地を旅するコーヒー定期便」についてガチでレビューしました。
お手軽に、コスパ良く、色んなコーヒーを飲んでみたい人におすすめです。
海の向こうコーヒーとは
まずは「産地を旅するコーヒー定期便」のサービスを提供している「海の向こうコーヒー」について紹介していきます。
海の向こうコーヒーとは
- (株)坂の途中のコーヒー部門のこと
- キーワードは、「遠くに思いを馳せる想像力を」「産地とともにコーヒーづくりを」
- アジアを中心に30カ国以上、100種類以上のラインナップがあり
- Qグレーダーが選定するスペシャリティコーヒーを提供
- 産地の環境や暮らしに配慮したコーヒーづくり
- スタッフが実際に産地に足を運び買付や交流
- 産地ツアーやカッピング会などのイベントも開催
ポイント
「海の向こうコーヒー」とは「(株)坂の途中」のコーヒー部門
HPを見ているとごちゃごちゃになりやすいのですが、「海の向こうコーヒー」とは「(株)坂の途中」の「コーヒー部門」のことを意味しています。
つまり大元の会社は「(株)坂の途中」なんです。
この(株)坂の途中なんですが、ビジョンやミッションがとても素晴らしいので、この機会に紹介します。
(株)坂の途中のビジョン・ミッション
- ビジョン「100年先も続く農業を」
- 行動指針1「環境負荷の小さい農業を広める」
- 行動指針2「多様性を排除しない流通のしくみをつくる」
- 行動指針3「ブレを楽しむ文化をそだてる」
(株)坂の途中は、「100年先も続く農業を」をビジョンとして、現代農業の進化「短期的収穫量の最大化、省コスト化」により失われつつある自然やひとびとの暮らしを100年先の未来につないでいく活動を行われています。
コーヒーはただ美味しかったらいいと思っていましたが、産地の暮らしや環境保全などにも目を向けないといけないって思いました。
詳しく知りたい方はHPをご覧ください。
「産地を旅するコーヒー定期便」とは
「産地を旅するコーヒー定期便」とは、株式会社坂の途中のコーヒー部門である「海の向こうコーヒー」が展開する月替わりで毎月コーヒーが送られてくるサービスです。
定期便の特徴
- 産地のストーリーを知ることができる
- 産地の暮らしや環境に配慮されたコーヒー
- 毎月2種類のコーヒーがポストに届く
- 「50g・2種類のちょっぴりコース」と「150g・2種類のたっぷりコース」を選べる
- おやつセットも追加できる
コーヒーの味わいはもちろん、環境や現地の生産者と向き合っている素晴らしいコーヒーなのです。
産地のストーリーを知ることができる
海の向こうのコーヒーは、ただ海外コーヒー農家とバイヤーの関係ではなく「コーヒーの活動をとおして産地の豊かな環境やひとびとの暮らしを未来につなぐ」活動をされています。
もちろんコーヒーがおいしいことが一番大切ですが、おいしさに加えスタッフが実際に産地に足を運び人びとと交流することによって、それぞれの産地のストーリーなど現地のリアルを届けてくれるので、遠く海の向こうにある産地のストーリーを知ることができます。
産地の暮らしや環境に配慮
「遠くに想いを馳せる、想像力を」をテーマに失われつつある自然や人々のくらしを未来につなぐために、スタッフが産地に通い、農家さんと一緒にコーヒーづくりに取り組まれています。
コーヒーの品質向上だけでなく森林伐採の減少や山間地での雇用の創出など、現地の問題解決につながる活動を行なわれているので、「動物保護」や「環境保全」などサステナビリティに配慮したコーヒーを飲むことができます。
毎月2種類のコーヒーが届く
20カ国、70種類のなかから毎月2種類のコーヒーが届けられます。
ひとつは、アジアのコーヒーでスタッフが直接産地を訪れ品質向上に取り組んでいるコーヒーです。
※ラインナップの例
もうひとつは、世界中からあつめたそれぞれストーリーをもつコーヒーです。
※ラインナップの例
また、定期便のコースは「ちょっぴりコース」と「たっぷりコース」から選ぶことができます。
お試しは「ちょっぴりコース」で気に入ったら「たっぷりコース」にしてもいいかもですね。
豆のままか粉にするかを選べますよ。
おやつセットも追加できる
コーヒーにぴったりな「おやつセット」を追加することもできます。
コーヒーはフードペアリングが大切なのでどんなおやつが来るか楽しみですね
「産地を旅するコーヒー定期便」をコーヒーソムリエがガチ評価
ビジョンや活動は素晴らしいけど、やっぱりコーヒーが美味しいかが気になります。
実際にコーヒー定期便を注文して試してみたので、ガチンコで評価していきます。
わたしは初回お試しもかねて「ちょっぴりコース」と「おやつセット」にしてみました。
コーヒーが到着
ネコポスサイズでポストに投函されていました。
不在の時でもポストに投函されているのでとっても助かりました。
開封の儀/1月の定期便内容(おやつセット追加バージョン)
さっそく内容をみていきます。
1月の定期便内容
- リーフレット
- コーヒー50g「イエメン/モカマタリ」「コスタリカ/ホワイトポピー」
- おやつセット「ドライフルーツ(なつめやし)」
リーフレット
わたしがとても感動したのが、このリーフレットでした。
「コーヒーの特徴」や「おいしい淹れ方」もすごく丁寧でわかりやすかったですが、「焙煎士からのメッセージ」「産地のストーリー」「スタッフのおすすめポイント」に特に目を奪われました。
イエメンのコーヒーは内戦によって、コーヒーを運ぶ船舶もイエメン港への入港も難しく、コーヒーを飲めるのは貴重な機会とのこと
現代って恵まれすぎていて忘れがちですが、コーヒーを飲めるってありがたいことなんだって改めて考えさせられました。
ただコーヒーを飲むのではなく、海の向こうの産地へ想いを馳せて環境問題や産地のひとびとの暮らしのことももう少し考えようと思ってしまいました。
コーヒー実飲「イエメン/モカマタリ フルーツショコラタ」
リーフレットでは中煎りとのことですが、やや浅煎りにしてあるように思えます。
煎りムラや欠点豆などはなく、高い焙煎技術だけでなくハンドピックも丁寧にしてあることがわかります。
わたしもイエメンの豆は焙煎したことがありますが、煎りムラがでやすく難しい豆でした。
だからハンドピックも入念にされていることがわかります。
実飲した感想
- マイルドだけど優しい柑橘系の酸味も感じる
- 酸味が苦手な人でも飲めるマイルドさ
- ミルクチョコレートのような甘さもあり
- 甘み
- 酸味
- 苦味
- コク
- 香り
- 後味
優しい花をイメージさせられる味わいでした。
酸味も感じますが、とてもマイルドな酸味で柑橘系の爽やかさもあるので、浅煎りや酸味に苦手意識がある方でもおすすめできる味わいです。
わたしは酸味のあるコーヒーは好きですが、デイリーコーヒーという印象はありませんでした。
ただ、このコーヒーは毎日飲めます。
コーヒー実飲「コスタリカ/ホワイトポピー」
リーフレットでは、イエメンの豆と同じく中煎りとなっていますが、やや中煎りか中深煎りの中間のような印象です。
やはり煎りムラや欠点豆などはなく、高い焙煎技術と丁寧なハンドピックが徹底されていることがわかります。
実飲した感想
- まろやかで優しい味
- ややボディもありチョコレートのような甘さも感じる
- ほっと一息つける、ザ・デイリーコーヒー
- 甘み
- 酸味
- 苦味
- コク
- 香り
- 後味
酸味などは控えめにしてあり飲むと思わず「ほっと」一息ついてしまう王道のデイリーコーヒーでした。
ミルクチョコレート、ナッツ感もあり甘さもあり、バランスがよくてすっと飲むことができます。
仕事の休憩や午後のティータイムなどにぴったりです。
おやつセット「ドライフルーツ(なつめやし)」
1月のおやつセットは「ドライフルーツ(なつめやし)」でした。
フルーツの別名を「デーツ」と呼ぶそうで、「デーツ」はイエメンでは古くから親しまれている果物で、コーヒーとの相性もばっちりということ。
中身を確認
わたしはドライフルーツはあまり食べないのですが、なんとなく干し柿に似た印象だと感じました。
実際に干し柿風の味わいでした。
普段コーヒーと一緒に食べるお菓子はチョコレートやケーキ系だったので新しい組み合わせを体験できました。
おやつは、コーヒーに縁があり普段食べられないものだったのでいい感じでしたよ。
まとめ
今回の記事をまとめます。
海の向こうコーヒーの「産地を旅する定期便」とは
- コンセプトは「産地の豊かな環境やひとびとの暮らしを未来につなぐ」こと
- 産地のストーリーや豆知識も届けられる
- おやつセットは、コーヒーに縁のあるおやつ
- 高い焙煎技術と丁寧にハンドピックされた優しいコーヒー
- ただ飲むのではなく「海の向こうの産地に想いを馳せる」ことができるコーヒー
産地を旅するコーヒー定期便は、美味しいコーヒーだけでなく環境や産地のひとびとの暮らしやストーリーが詰まった素晴らしいサービスでした。
また、2種類のコーヒーにも丁寧さと思いやりが詰まっており、ただ美味しいだけではなくコーヒーの味わい以外にも沢山のものを味わうことができました。
解約や休止もすぐにできるのでお気軽に体験してみてはいかがでしょうか。