
ラテアートが上達したいのですが、なかなかうまくいきません。
何かやり方が間違えているのでしょうか?

このような疑問に対して記事を書きました。
この記事を読んでわかること
- ラテアートが上達しない人の特徴5選
- ラテアートが上達する人の特徴
こんにちは、コーヒーソムリエのひでおです。
わたしは独学&セミナーレッスンでラテアートを学び、フリーポア大会優勝を虎視眈々と狙っています。

わたしは、これまでにセミナーや練習会で沢山のバリスタや練習中の人と出会ってきました。
その中で、「ラテアートがなかなか上達できない人」には共通点があることに気がつきました。

大体同じパターンになります。
もし、ラテアートで壁を感じているのであれば、一旦、自分事で捉えてチェックしてみてください。
そして、何か少しでも上達のヒントというかきっかけになれたら幸いです。
また、この特徴は、わたしが実際にセミナーや練習会で上級者の方から受けたアドバイスに基づいています。
なので、わたしが初心者の頃にもっと早く気づきたかった「かなりタメになる」ポイントだったりします。
ラテアートが上達しない人の特徴5選

さっそく紹介していきます。
ラテアートが上達しない人の特徴5選
- 自己流を貫く
- 基礎を大切にしていない
- リズムを意識していない
- 全体的に雑
- 練習が圧倒的に足りない

過去のわたし(なんなら今も)当てはまっている部分なので、自虐でぐさっとときます。
上達しない特徴1:自己流を貫く
なかなか「自己流から脱却できない」人は上達しません。
別の言い方をすると上級者のアドバイスを素直に聞くことができない人のことです。
合同セミナーや練習会でよく見かけますが、こんな人は圧倒的に上達速度が遅い!
過去のわたしもそうでしたが、独学でスタートしてある程度時間が経ってしまった人にありがちなんですよね。
自分が上手くいかないのは認めつつも、これまで練習に費やした「時間」と「コーヒー豆や牛乳」を否定したくなくて、自己流を変えられないんです。
もちろん、独学でも上達している人はいます。
ただ、そんな人は、インスタなどの動画から「表面的な部分」ではなく、エスプレッソとミルクの距離感や対流の速度、リズム、カップの傾け方など「深い部分」まで読み取れて、そこから「素直に真似れている人」です。
こんな人は練習会でも、上級者のアドバイスを素直に聞けてぐんぐん上達していますね。
結局、上達するかしないかは、上級者のやり方やアドバイスを素直に聞けるか聞けないか(断言)
なかなか上達しない人は、練習会でアドバイスを受けても、なんだかんだ言い訳してアドバイスのとおりしません。
たとえば、ミルクの注ぎが強すぎるので、一定に滑らかにしては?というアドバイスに対し
「今回はミルクが調子悪かったからです」
こういった現状の自分のやり方を肯定しようとしたり、自分ができていないことを否定したくない方が多いように感じます。
上級者からしたら上手くいかないポイントは大体わかるので、そばで見ていてもピンポイントで的確なアドバイスだと感じますが、本人が受け入れられないので、こうなるとどうしようもありません。
だから、自己流で上手くいかないと感じている人は、セミナーや練習会に参加して、できるだけ上級者のアドバイスを聞き、素直に実行されることを強くおすすめします。

やっぱり素直さが上達には欠かせないと思います。(過去の自分への反省も込めて)
上達しない特徴2:基礎を大切にしていない
初級者の方から中級者にも見られる特徴として「基礎を大切にしていない」ことが目立ちます。
基礎の部分とはこのような部分です。
- カサ上げ「キャンパスづくり」
- 注ぎの速度
- カップの傾け方
- 基本のハート
- シングルアートや手数の少ないアート
これらの基礎の練習は、すごく地味です。
はっきり言って面白くない
だから、基礎練習に時間や牛乳を割きたくない気持ち、、、めっちゃわかります。

なぜなら、過去のわたしもそうだったからです。
正直、インスタで上がっているような格好いいアートをすぐに練習したいですよね。
その気持ちもめっちゃわかります。
わたし自身も過去にラテアートセミナーを受講した時、レイヤー系のアートを練習したいのに、基礎のハートばかりで焦っていらついたことを覚えています。
ただ、今になってわかりますが
やっぱり、基礎や基本のハートをマスターしていないのに、その先のレイヤーハートなんて出来るはずなかった。

ハートには、すべてのラテアートに共通する基礎が詰まっているのです。
だから、ハートを飛ばして次のアートに挑戦している人のアートは、大体残念なことになっています。
だから遠回りに感じるかもしれませんが
基礎をしっかり練習した方が、圧倒的に上達速度が速くなるので基礎練習を徹底的にやりましょう。

インスタなどで上級者が描くラテアートは、静かで滑らかですよね?
あれは、基本に忠実で丁寧にやっているからなんです。
基礎って言っても何をしたらいいのかわからない人は、動画で学習するよりも「ラテアートセミナー」などで、上級者から対面式で基礎を教えてもらうことをおすすめします。

上級者も皆通ってきた道なので、的確にアドバイスもらえるはずですよ。
上達しない特徴3:リズムを意識していない
基礎が身についてからの話になりますが、もう一歩高みに登るために必要なことが「リズム」なんです。
この自分のリズムについて知るには、2つ方法があります。
- インスタなどで、上手い人のラテアートを見比べてみる
- 自分自身のラテアートを自撮りする
特に、「自分自身のラテアートをしている姿を動画で自撮りすること」これは、とっても大切です。
バスケット漫画の名作「スラムダンク」で、主人公の「桜木花道」が、夏合宿練習で自分の姿をビデオ撮影してもらい、自分自身のフォームがバラバラであることに気がついたのと同じです。
自撮りすることで、自分の中では結構上手くできていると思っていたのが、全体的にリズムがガタガタなのがはっきり分かります。

慌てて注いでいることがよく分かりますよ。
自分の自撮り動画と、上手い人の動画を見比べてみたとき、ラテアートが上手い人は皆、一定で心地よいリズムで注いでいることに気がつくはず。
このリズムを一定にすることで、注ぎが強すぎたり弱すぎたりしなくなって、ラテの再現性がぐんと高まるので、とってもおすすめです。

わたし自身がラテアートセミナーで上級者の方から口を酸っぱくして言われたのがリズムです。
それまでリズムは意識すらしていませんでしたが、一定になるよう意識してラテをすると不思議と成功率が上がりました。
わたしが過去にセミナーで受けたリズム改善のアドバイスをお伝えします。
リズム改善ステップ
- インスタなどで上級者のラテを「リズム」を意識して沢山見る
- 自分のラテを自撮りして、自分の「リズム」のガタガタさを知る
- メトロノームをかけつつ「リズム」を意識して練習し、「上級者のリズム」を真似ていく

上級者のラテ動画を見ることと、自撮りして自分の立ち位置を知ることは、リズム以外でも有効な練習方法なので、ぜひ練習に取り入れてください。
上達しない特徴4:全体的に雑
リズムが悪いことと共通する部分ですが、上達しない人は「全ての所作や動作が雑」です。
ラテアートは、注ぐまでの前工程が結構あります。
豆のグラインド、エスプレッソマシンへポルタフィルタの装着、ミルクのスチーミング、キャンパスづくりなどなど、、
ラテアートが上手くならない人は、その一つ一つの所作がとにかく雑です。
単に経験が少ないことも影響しているとは思いますが、全体的に焦ってしまって、スチームもミルクに泡がぼこぼこ入っていたり、キャンパス作りも丁寧に滑らかにミルクを注ぐべきところを、ドバッと一気に注いでいたり、見ていて落ち着きがないというか騒がしい感じです。
上級者の方は例外なく、一つ一つの所作が丁寧で静かです。
これは精神論を言いたいのではなく、この一つ一つの動作を丁寧に行うことが、ラテアートの上達には欠かせないのです。

私自身、何を隠そう、一皮剥けたと感じたのが、丁寧に滑らかなにラテをしようと意識しだしてからなんです。
まずはラテを注ぐ前の準備段階から一つ一つの所作を落ち着いて丁寧にやってみるだけでも結構変わってきます。
そうやって一つ一つを落ち着いて丁寧にすることで、ラテアートも丁寧に描けだすので、騙されたと思って、全体的な所作を丁寧に行うことを意識してください。
上達しない特徴5:圧倒的に練習量が足りない
これは当たり前なんですが、上達しない人は総じて「圧倒的に練習不足」です。
もう圧倒的です。
これは、お財布問題やミルクを捨てるのが勿体無いなどの理由があることもわかります。
ただ、上達したいなら練習量を増やすことは必須
ラテの上達において、お財布事情や勿体無い問題が出てくるのは言い訳にしかなりません。(厳しめ)
せっかく上達しようと練習するのであれば、効果的にやっていきましょう。
効果的な練習
- 1回の練習で牛乳1本分は最低ライン
- 練習で使った牛乳は投資だと割り切る
- 水練習
ラテアートが上達しない人に練習量を聞くと「1回で3杯分だけ」「1日1杯だけ」みたいに圧倒的に練習量が少ないです。
これでは絶対に上達していきません。 なぜなら、上手くいかなかった部分を見直し改善することができないからです。
上手くいかないのは必ず何か理由があります。
ピッチャーやカップというより、注ぎの速度や流量、ピッチャーと液面の距離が離れすぎているなど、何が足りなくて次に何を活かそうか考えることで、徐々に上達していきます。
ただ、少なすぎる練習量では、何も見直せないまま、次に活かせるポイントも掴めません。
わたしも1回の練習で牛乳2本〜3本分は練習しています。
それでも、本当の上級者と比べると練習量は足りていないと思うし、そこが未だ大会で優勝できない原因だと自覚しています。
ラテアートセミナーなどで上級者の方に1日の練習量を聞くと、大会で優勝されているような方は「1日牛乳10本〜20本分」は練習していると言われていました。

大会で優勝されるレベルの方はカフェで働かれている方も多いので、お店で練習できるのも強みだと思いますが、それでも練習量がやっぱり段違いです。
ご家庭で練習されるような方に1日牛乳10本分も練習をするようには言えませんが、せめて1回で牛乳1本分は練習しないと何も掴めないままその練習が終わってしまいます。
また、ラテアートは牛乳がなくても「水練習」という練習方法があって、これだとお金を全く使わずに練習することができるので、おすすめです。

わたしもかなり水練習は行いましたので、家にエスプレッソマシンがない、練習にお金を使えない方など、おすすめです。
とにかく、上達するためには練習量を増やすことは絶対条件なので、「1回の練習で最低牛乳1本分練習」もしくは「水練習」でイメージを掴む、何か一つでも取り入れてみてください。
まとめ

今回の記事をまとめます。
ラテアートが上達しない人の特徴5選
- 自己流を貫く
- 基礎を大切にしていない
- リズムを意識していない
- 全体的に雑
- 練習が圧倒的に足りない
記事を書いていて、過去のわたしそのものだと改めて思いました。
こうやって客観的に振り返ることができるようになったのも、練習会などで初心者の方にアドバイスをすることが増えてきたからです。
自分一人の視点では気づけなかった悪癖も、練習会やセミナーで上手い人、上手くいかない人、それぞれの特徴を見ていくことで、気がつけたりしました。
アドバイスをしていると本当に、人のアドバイスを素直に聞けることは上達に欠かせないって感じます。

ある人は、スチームを改善し、ピッチャーと液面の距離を近づけるだけでかなり改善するのに、マシンの性能のせいだって思い込んでいるし
またある人は、基礎のハートがうまく描けないのに、一足飛びでリーフやスワンばかりやりたがるし
気持ちは分かるけど、それでは上達するのは未だ先だなーって感じます。
わたしも過去にラテアートセミナーに通った時、同じように手数が多いアートをやりたいのに、いつまで経っても基本のハートばかり教えられて不満に思ったことがあります。
でも今にして思えば、それだけ基本の土台を固めることが上達には欠かせないからだったって分かるんです。
この記事でもラテアートが上達するステップを書いていますが、一足飛びで上達することはないので、地道にステップアップしていくことをおすすめします。
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わたしも、練習量を増やすことや自撮りを毎回行うことを意識して、大会優勝を目指していきます。
今回は以上です。