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KALDI Fortisを使っている人
焙煎機(KALDI Fortis)を使っているけど、気になることがでてきたので改造したい。
どなたか改造されている人がいたら教えて欲しいです。
このような疑問に対して記事を書きました。
この記事の内容
- KALDI Fortisのプチ改造(ドラム位置の調整)を行う理由
- プチ改造(ドラム位置の調整)方法を解説
- プチ改造を行った結果
わたしはコーヒー焙煎機(KALDI Fortis)を使い始めて1年以上経ちました。
KALDI Fortisはとても素晴らしい焙煎機ですが、1年も使っていると気になることがでてきたので、改造をすることにしました。
この記事は、プチ改造・第2弾(ドラム位置の調節)になります。
注意
焙煎機の改造によって起きる不具合については、こちらでは責任を取れません。この記事を参考に改造をされる方はくれぐれも自己責任でお願いします。
それでは行ってみましょう。
KALDI Fortisをプチ改造(ドラム位置の調節)を行う理由とは?
プチ改造(ドラム位置の調節)を行う理由は、焙煎中にドラムから生豆が相当量落ちてくるからです。
この記事でも書きましたが、落下する生豆の量は多い時で10%程度になることもありました。
こちらもCHECK
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(一年使用)現役焙煎士がコーヒーの焙煎機(KALDI Fortis)の感想をレビュー
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最初は焙煎機の特徴だと考えていましたが、さすがに10%のロスは痛いものです。
でも原因も分からず、やみくもに焙煎機を分解するのも怖かったので困っていました。
救いをくれたアドバイス
そんなとき、ある方からKALDI Fortisにおける生豆の落下は、ドラム位置の調節で解決できるとアドバイスを頂きました。
ドラム位置が排出口から離しすぎて設置してあるため、ドラムと排出口との間に隙間ができて落下の原因になっているとのこと。
つまり、ドラムの位置がずれていることが生豆落下の原因だったんです。
ただ、ドラム位置の調節方法までは教えていただけなかったので、自分で調べて改造することにしました。
プチ改造(ドラム位置の調節)の方法とは?
続いて、ドラム位置の調整方法について解説していきます。
その前に、ドラム位置の調整方法をネット等で調べてみましたが、情報を発見できませんでした。
しかし実は、納品時に同封されている取説にちょこっと記載がありました。
(取説は英語バージョンと日本語バージョンが同封されていました)
取説を確認し調節方法を確認する。
まずは、取説で調節方法を確認します。
英語バージョンは解読が難しかたので、日本語バージョンで確認してみました。
正直微妙でした。
日本語バージョンは写真も白黒で分かりにくいし解説も全然足りていない気がします。
英語バージョンは何故かカラーだし、微妙に記載事項が違う気がします。なぜ??
結局、日本語バージョンだけだと不安になってきたので英語バージョンもなんとか解読することになりました。。
日本語と英語の取説を合せてみて分かったことは次のとおり
- ネームプレート内部にドラム調節用のカップリングがある。
- カップリングのボルトを2箇所、ヘキサゴンレンチ(2.5mm)で外す。
- モータと本体との間のレンチボルトを2箇所、ヘキサゴンレンチ(3mm)で外す。
- これでドラムの固定が外れ可変可能になる。
- 前面プレートのベアリングホルダーを外すとドラムを前後に動かせる。
- カップリングとレンチボルトのネジをなくすとドラムが回転しなくなるので要注意
- カップリングのネジ山が潰れないよう要注意(レンチサイズを確認)
取説の説明が日本語バージョンと英語バージョンで異なるのが気になるところですが、大体の方向性はわかりました。
では早速、ドラム位置の調節を行っていきます。
メーカー様には取説の見直し(特に日本語バージョン)を切に望みます。
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手順1 ネームプレートのボルトを外していく
![](https://dohiblog.com/wp-content/uploads/2020/10/question1234-268x300.jpg)
ネームプレートがどれのことだかわかりません。
わかりますその気持ち、、わたしも分かりませんでした。
(取説の写真も断片的すぎて分かりづらいのもありますが)
でも、実際に色々分解していくうちにようやく発見しました。
このドラム回転スイッチ周りのプレートがネームプレートです。
ネームプレートは4つのボルトで固定されているので、ボルトを外すと内部のカップリングが調節できます。
(ボルトはプラスドライバーで外すことができます)
手順2 ネームプレート内カップリングのボルトを外す
ネームプレートの中にはカップリングのボルトが2箇所あります。
2.5mmのヘキサゴンレンチで反時計回りに回すと外すことができます。
注意ポイント
カップリングのボルトはなくさないようにしましょう。
このネジがないとドラムが回転しなくなります。
手順3 本体とモーター連結部のレンチボルトを外す
本体とモーターとの連結部にもレンチボルトが2箇所あります。(連結部の裏表で2箇所です)
この連結部のボルトでもドラムが固定されているので外す必要があります。
3mmのヘキサゴンレンチで反時計回りに回して外しましょう。
これで、ドラムの固定が解除されましたので、ドラムを前後に動かせるようになりました。
注意ポイント
繰り返しますが、ボルトはなくさないようにしましょう。
このネジがないとドラムが回転しなくなります。
連結部のレンチボルトはとっても小さいのでなくなりやすいので特に注意です。
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手順4 ドラムを前後に動かして位置を調節する
続いてドラムを前後に動かしていきます。
このドラム位置の調整方法は2とおりあります。
簡単な方法と、複雑だけど間違いのない方法がありますのでどちらも紹介します。
ドラム位置調整方法1:簡単な方法
簡単なドラム位置の調整方法から解説します。
ベアリングホルダーのナットを外す。
10mmのレンチで反時計回りにベアリングホルダーのナットを回すとナットが外れます。
排出口から手を入れてドラム位置を調節する。
あとは、排出口から手を入れてドラムの位置を調節しましょう。
カップリング等のロックが解除されているので、簡単に前後に動きますよ。
ドラム位置調整方法2:複雑な方法
続いて、簡単な方法が不安な方むけに、複雑だけど確実なドラム位置の調節方法です。
前面のカバーを外す。
7つのボルトを外すことで前面カバーが外せるので、ドラムを直接触ることができます。
注意
7つ目のボルト(排気口部分)は側面のカバー内部にあるので、側面カバーをとらないと外せませんので面倒です。
前面カバーを外してドラム位置を調節する
7箇所のボルトを外すと前面カバーが外せてドラムが姿を表します。
あとは直接ドラムを前後に動かして、位置を調節します。
ドラム位置調節時の注意ポイント
ドラムの位置はどの程度にするべきでしょうか?
近すぎず、遠すぎないちょうどいいポイントを探す必要があります。
ドラムの位置はなるべく排出口に近い方がいいですが、排出口と接触すると損傷する可能性があるので少しだけ隙間がある方がいいかもです。
(取説では前面部とドラムは2〜3mm開けることを推奨されてありました)
この隙間が広いと生豆が落下するので、わたしは生豆が入らない程度で調節しました。
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ダメな例1:ドラムが排出口に近すぎる
ドラムを排出口ぎりぎりにしてしまうと、生豆の落下はないものの、ドラムが排出口に接触し損傷する恐れがあります。
ダメな例2:ドラム位置が離れすぎている
反対に排出口とドラムの間に隙間ができすぎると、生豆が落下しますので離しすぎにも注意しましょう。
注意
念のため、ドラムが排出口に当たらず回転するかテストすることをお勧めします。
これで無事、ドラム位置の調節ができました。
手順6 分解したのと逆の手順で組み立てていく
あとは、分解したのと逆の手順で組み立てましょう。
注意ポイント1
たびたび注意しましたが、分解後のボルトやナットの数はとても多いので、絶対になくさないように注意してください。
工具と別で入れ物を決めていれておくことをお勧めします。
注意ポイント2
カップリングと連結部のボルトはしっかり締めておかないとモーターが回りません。
カップリングボルトを締めた後、ネームプレートを戻す前にモーターの試運転をして確認しましょう。
わたしはカップリングのボルトが緩くてモーターが作動しなくなったので、またネームプレートを外してカップリング調節をしました。
結構面倒なので試運転で確認しておきましょう。
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以上が、プチ改造(モーター位置の調節)方法になります。
プチ改造の結果はどうなった?
なかなか大変だったプチ改造(ドラム位置の調節)が完了しましたが、結果はどうでしょうか。
プチ改造(ドラム位置の調節)の結果
ずばり、焙煎中に生豆の落下がなくなった
2〜3バッチテストしましたが、本当に一粒も生豆が落ちてこなくなりました。
改造作業は手探りだったこともあり本当に大変でしたが、ドラム位置の調節を行って望んだ結果につながりました。
わたしと同様に生豆の落下で悩まれている方は、ドラム位置の調節をしてみてください。
まとめ
今回の記事をまとめます
ドラムの調節が必要な理由
- 焙煎中に生豆が相当落下してくる。
- 生豆落下は、ドラムの位置がずれていることが原因だったことがわかった。
ドラム位置調節の手順
- ネームプレートを外す
- ネームプレート内のカップリングボルトを2つ外す
- 本体とモーター連結部のレンチボルトも2つ外す
- ドラムを動かして位置を調節
- 分解と逆の手順で組み立て
注意ポイント
- カップリングボルトをはじめ、部品はなくさないよう注意
- ドラム位置は、排出口と接触しないよう注意
- 組立時、カップリングボルトが締まらないとドラムが動かないので注意
- カップリングボルトをはじめ、適切な工具を使わないと舐めるので注意
わたしは、今回のプチ改造で生豆落下がなくなったので、大正解だったと思っています。
わたしと同様に生豆の落下に悩まれている方は一度ドラム位置を調節してみてください。
ただし、改造にともない確実にリスクは存在します。
くれぐれも改造は自己責任で行ってください。
ほかにもサイクロン取り付けなど行いたい改造はありますので、改造をした際はまたアップします。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。